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2011年に、住宅建材や設備のメーカー5社が合併して誕生したLIXIL。
発足以来、海外拠点やグループ会社を拡充し、目下「グローバル戦略」の道を邁進している。「世界で勝つ、人で勝つ。」というビジョンを掲げる人材開発部では、 社員の英語力の底上げを目指し、パートナーとしてベルリッツを指名した。その成果は、英語力に留まらない領域に及んでいる。

ベルリッツが選ばれたポイント

  • グローバルビジネスの経験が豊富な質の高い講師・トレーナー陣
  • 現場の業務に直結するカリキュラム

導入された内容

  • 上級者層:英語によるビジネストレーニング
  • 中上級者層:ビジネス会話研修
  • 初級者層:部門別ニーズに応じてカスタマイズ

導入による成果

  • 全レベルで英語コミュニケーション力が向上。
  • グローバルスタンダードとなっているビジネスの合理的作法が国内にも波及。
  • 部門を超えた社員同士の交流を創出。
  • 各社員の自己啓発意欲・向上心といった精神面にも好影響。

インタビュー

選定のポイントは、グローバルビジネスで役立つかどうか

株式会社 LIXIL Talent Development
人材開発部 2グループ 角田桃子氏

急速なグローバル戦略を進めるLIXILでは、住宅建材設備メーカー5社が統合した2011年の当初より、英語でビジネスを推進できる人材の育成が急務となっていた。

統合前より英語教育は実施されていたものの、全社をカバーするスキームはなく、各部門での取り組みにバラつきが見られていた。
グローバル化を加速させるために統一的な制度を導入しながらも、英語力とグローバルで通用するビジネススキルを速やかに底上げする必要があったという。

「TOEIC®テストのハイスコアを自負する社員は少なくなかったのですが、ビジネスシーンで使える英語力とは別問題でした」と、ベルリッツ導入前の状況を振り返る人材開発部の角田桃子氏。
そこで、それまで運用していた英語教育のガイドライン自体の整備から着手した。

そして、グローバル人材育成のパートナー選定に際しては、単なる英会話ではなく、実践の場で使えるコミュニケーション力として身につくかがポイントとなった。実際にいくつかの英会話スクールを見学し、カリキュラムや講師の質などを総合的に検討。そのひとつがベルリッツだったという。

プレゼンテーション、ネゴシエーション、ファシリテーションなど、リアルなビジネスシーンを想定したプログラムは、英会話というよりむしろビジネススクールを想起させるもので、最初は驚きました」と受講当初の印象を語るのは企画管理部経営管理グループの山田浩之氏。

開発の仕事は、英語であっても設計書を見ればおよその内容はわかるとはいえ、細かいところはどうしてもコミュニケーションを取って確認する必要があるという。M&Aによって急速に海外企業と連携することが多くなり、電話による国際会議がほぼ毎週開催される状況となったと聞けば、実践的な英語力とグローバルビジネススキルの向上が全社を上げての喫緊の課題となったのは想像に難くない。
講師がグローバルビジネスの経験者であり、実際によく遭遇するビジネスシーンを重視されたというが、それも道理である。

英語力の向上だけでなく、仕事の仕方やマインドにも効果が波及

株式会社LIXIL Corporate Finance
企画管理部 経営管理グループ 山田浩之氏

より高度で実践的な英語によるコミュニケーション力を育成するため、2014年からビジネストレーニングの色合いはさらに濃いものとなった。
その内容は、説得力を高めるための表情や身振り手振り、イントネーションの強弱、会話のリズム…といった話術にまで踏み込んだもの。これらは、英語でありながら、ビジネスコミュニケーションとして普遍的ともいえる内容である。

「会議では必ずゴールを設定してから臨むなど、国内の業務でも活かせる内容が多かったですね」と山田氏。
その効果は、語学力の向上に留まらず、受講生を起点に職場全体に好影響をもたらしたというのは意外な展開だったようだ。

「国際会議をすると、グローバルスタンダードといえる作法が明確に存在することがわかります。同時に、日本のビジネスの閉鎖性にも気づかされる…。研修と実践を繰り返すことで、企業風土そのものがグローバル化していくのです」と角田氏は語る。

意外な展開といえば、もうひとつ。部署を越えた交流が生まれ、社員同士が協調して自己研鑽するムードができたことも見逃せないポイントだったという。さらに、英語研修がもたらした意識面での変化はこれだけではない。

「研修を受ける前は何となく英語を聞き流すだけで、自分が英語で会議をするシーンは想像していませんでした。今回の研修に参加して、積極的にコミュニケーションすることの意味を意識するようになりましたね」と山田氏。
会社の雰囲気や社員一人ひとりの仕事への意欲にも好影響が及んでいるといえそうだ。

世界で勝つ、人で勝つ。その実践は、英語中上級者から初級者へと拡大

株式会社LIXIL Talent Development 人材開発部 2グループ 角田桃子氏(右)
株式会社LIXIL Corporate Finance 企画管理部 経営管理グループ 山田浩之氏(左)

導入された研修制度には、これまで200名ほどの社員が参加。当初は英語中上級者のみを対象にしていたが、部門ごとに異なるニーズに個別に応えるケースも増えている。結果的にカリキュラムや講師陣の体制など、実に豊富なバリエーションが導入されるに至っている。

LIXILのHRが掲げるビジョンは「世界で勝つ、人で勝つ」。
グローバル戦略の中にあって、人材の育成が何よりも重大な課題というのは疑いのないことだろう。しかし、これほどの規模で人材育成研修が導入されるとなれば、相当な規模のリソースが必要となったことも事実だろう。

「社員のモチベーションにまで好影響が及んでいることも含めて導入を評価しており、非常に効率の良い投資だったことを実感しています」と角田氏。
ビジネススキルの向上は一朝一夕に身につくものではない。最終目標は、グローバルビジネスを牽引できるリーダーとプロフェッショナルの育成。ベルリッツに期待しているのは、そこまでのサポートなのだという。

「世界で勝つ、人で勝つ」。そのビジョンを結実させるための強い覚悟が、いま少しずつ全社を動かしはじめている。

※掲載の情報はインタビュー当時のものです。

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