【音声付き】英語の比較級・最上級を正しく作る5つのステップ

ステップ1: 英語の比較級は「音節」を意識

形容詞と副詞の音節を理解することが、比較級をマスターする第一歩です。

なぜなら、音節の数によって比較級の作り方が分かるからです。

音節とは、母音を中心とした音の単位。母音とは、アルファベットでは「a・e・i・o・u」の音です。それ以外の音は子音と言います。

基本的に1つの音節には「短母音（/a/等）」「長母音（/i:/等）」「二重母音（/ou/等）」のいずれか1つだけが入ります。

例えば、

• Thin（短母音が1つ）
  →1音節からなる形容詞
• Cold（二重母音が1つ）
  →1音節からなる形容詞
• Attractive（A‐ttrac‐tive、短母音が3つ）
  →3音節からなる形容詞

音節について分かれば、比較表現はマスターしたのも同然。では実際に1つの音節、2つの音節、3つの音節からなる形容詞はそれぞれ、どのような比較表現になるのかを見ていきましょう。

ステップ3: 2音節からなる単語の場合

2つ以上の音節からなる形容詞・副詞に -er や - est を付けると発音しにくいですよね。

そのため「文字数の多い形容詞・副詞には more／most を原級の前に置く」という覚え方でも会話上は通じます。

例えば simple の比較級は simpler が正解ですが、発音しにくいため more simple と言っても会話上の違和感はありません。

しかし、外国人が正しい比較級を使った時にしっかり聞きとるためにも、正しいルールは頭に入れておく必要があります。

下記①～③のルールを踏まえて、例文をみながら覚えましょう。

ルール① shameful のように語尾に -ful, ed, ing のときは more か most を原級の前に置きます。more　shameful / most shameful になります。

ルール② happy のように語尾に -y がつく時には、yをiに変えて happier / happiest になります。

ルール③ clever のように語尾が -er で終わる形容詞や、simple のように子音＋ le の時には、(e)r / (e)stを付けます。cleverer / cleverest、simpler / simplestとなります。

※ルール②について、例外もあります。quickly や slowly のような副詞も音節は２つですが、more / mostを使う方が正しいです。

※ルール③について、実際は more clever の方がよく使われるのですが、ルールとしては正しい変化を覚えましょう。

※特に clever の比較級の cleverer は発音しにくいため、more clever の方が一般的です。最上級も同様です。

例文

Your statement is a bit complicated.

あなたの発言した内容は少し難しいですね。（原級）

The situation will be more complicated.

状況がより複雑になるでしょう。（比較級）

It was the most complicated project ever.

今まで一番難しかったプロジェクトでした。 （最上級）

ステップ5: イレギュラーな形容詞

上記の法則に当てはまらないイレギュラーなパターンです。よく使うものを下記の表にまとめました。

例文

The train station is not so far away.

その駅はそんなに遠くありません。（原級）

The train station was farther than I thought it would be.

駅は思ったより遠かったです。（比較級）

The farthest I have ever walked was about two hours.

今まで一番長く歩いたのは2時間です。（最上級）

How old does he look?

彼はいくつに見えますか？（原級）

She is my elder sister.

彼女は私の姉です。（比較級）

I am the eldest child in the family.

私は家族の中で、一番年上の子供です。（最上級）

180の形容詞の比較級・最上級一覧

最後によく使うものおよびイレギュラーなものを含む、180の形容詞の比較級・最上級をまとめました。ぜひ参考にしてくださいね！

＊　＊　＊

いかがでしたか？比較表現は普段の会話でもよく出てきます。比較級・最上級の作り方を覚えるのはもちろん大切なのですが、会話のなかでいちいち考えていたらネイティブスピードについていけません。

理想は正しい比較級・最上級がパッとニュアンスで分かるようになること。それには実践練習が欠かせません。

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