
学校紹介
本校は昭和8年(1933年)に創立された大阪成蹊学園の傘下にある女子高等学校です。90年以上の歴史を持つ伝統校であり、建学の精神「桃李不言下自成蹊」(徳のある人のまわりには自然と多くの人々が集まってくるという例え)と行動指針「忠恕」に基づく、真に「人間力」のある人材育成を教育の基本理念としています。
ベルリッツが選ばれたポイント
- 生徒のモチベーションにつながる学習の楽しさを伝える会話レッスン
- 高い知名度と受講目的に応じて多様なニーズに対応する柔軟な姿勢
導入された内容
- 正課授業:「英語コース」週2時間のうち1時間を担当
- 課外授業:高校1年生「放課後英会話レッスン」で放課後80分間
インタビュー
少子化の中にあっても、大阪府下の女子校の中では入学者数において14年連続第1位の地位を誇る大阪成蹊女子高等学校。46クラスもの大規模な学校でありながら、時代の一歩先をゆく学校経営を進める、向畦地昭雄 校長先生(左)、岸本圭司 副校長先生にお話を伺いました。

向畦地昭雄 校長先生

岸本圭司 副校長先生
進化し続ける「女子に特化したキャリア教育」
―女子教育の推進と人間力育成を掲げ、女子に特化したキャリア教育を柱にしていますが、目指す学校像を教えてください。
本校の特色は、女子校ならではのコース設定で、将来のことをじっくり考え女性のライフスタイルに合わせた専門的な学びを受けられることです。具体的には、普通科・美術科の2学科に8コース(普通科 総合キャリアコース・特進コース・英語コース・看護医療進学コース・幼児教育コース・スポーツコース・音楽コース、美術科 アート・イラスト・アニメーションコース)を設けており、それぞれの夢に合った学びが選べ、夢の実現に向けてサポートできる体制を整えています。
また、「女子に特化したキャリア教育」をとりいれ、女性として自主的に生きる力を育み、社会が必要とする資質や能力を育てる学校経営を目指しています。
―グローバル時代の要請に応え、新たに国際教育の観点を取り入れた「グローバルなキャリア教育」について教えてください。
変化の激しい時代において、選ばれ続ける学校であるためには、 「更なる改革を進め、新たな特色」を打ち出し続けることが不可欠です。その一環として、2015年に「グローバルなキャリア教育」を導入しました。
グローバル化が進んだ現代社会では、海外での活動機会の増加や海外から来られる人を迎える機会が増え、英語を活用する職業の拡大が顕著です。
こうした社会のニーズを見据えて、本校では多文化共生のマインドと豊かな国際感覚を育むとともに、使える英語力を有した女性の育成を目指しています。
具体的な取り組みとしては、海外修学旅行(以前はコース毎にギリシア、チェコ、アメリカ、パラオ、フィンランドなど。今年度は国際情勢などを踏まえ、シンガポール、ベトナム、マレーシア、インドネシア)や海外研修(アメリカ、台湾、オーストラリア)、ネイティブ講師による少人数英語授業、オンライン英会話など、多様なプログラムを展開しています。
さらに2016年よりベルリッツ・ジャパンによる「放課後英会話レッスン」を導入し、実践的な英語運用能力を高め、生徒一人ひとりの可能性を広げる教育環境を整えています。
容易に他者とつながれる時代だからこそ、
コミュニケーションを強化
英語を通じた人間力の向上

―ベルリッツの採用には、どのような背景がありましたか。
冒頭でも述べましたが、本校の教育理念は建学の精神「桃李不言下自成蹊」と行動指針「忠恕」に基づく「人間力」のある人材育成です。特に、他者を尊重する姿勢と円滑なコミュニケーション能力こそが、人間力の核となると考えています。
この理念のもと、ベルリッツ導入後の目標として、国際理解を含めた「コミュニケーション能力」の育成と「使える英語」の向上を掲げました。英語 4 技能の中でリスニング・スピーキングを重視し、オールイングリッシュでの英語授業を取り入れることで、異なる文化的背景を持つ人々との対話を楽しみ、視野を広げる力を育成しています。
また、具体的な資格試験(TOEICやGTEC、英語検定など)のスコアも重要な指標ではありますが、そこに主眼を置くのではなく、グローバル社会に求められる多文化共生のマインドと必要な能力を育むとともに、「使える英語」の向上を図る教育を推進しています。
―ベルリッツのレッスンを選定された理由やカリキュラムの特徴を教えてください。
ベルリッツは世界最大手の英会話スクールであり、その知名度の高さとレッスン内容の充実ぶりは認知していました。中でも特に「講師のクオリティの高さ」に注目し、選定した次第です。
本校では現在、二本の柱でベルリッツのレッスンを展開しています。
第一の柱は、「放課後英会話レッスン」です。
1年生全員を対象に、放課後80分間のレッスンを実施しています。1学期は全員が受講し、2学期以降は、部活動や習い事などを考慮し、希望者制を採用しています。それにもかかわらず、毎年約3割の生徒が継続を希望し、さらに高度な英語力の習得を目指しています。
第二の柱は、2024年に立ち上げた「英語コース」での正課授業でのレッスンです。
外国語科のカリキュラムに「英会話」(2単位)を組み込み、週2時間の授業のうち、1時間は学園ネイティブ講師、1時間はベルリッツの講師が担当し、いずれもオールイングリッシュで実施しています。
このように、課外・正課の両面から英語教育を強化することで、生徒の多様なニーズに応えるとともに、ベルリッツの講師の方々が生徒の能力を最大限に引き出しています。生徒たちは自信を持って英語を学び、積極的にコミュニケーションを楽しんでおり、その成長を大変嬉しく感じています。
レッスンを受講している生徒さんからのお声
今までの英語学習との違い

「ベルリッツの授業は、友達と協力するアクティビティが多く、英語で話すことに抵抗がなくなる授業展開です。ペアワークも多いので、楽しく英会話ができるため、話すことが苦にならないところも良いポイントだと思います。」
「みんなが発言しやすい雰囲気で、必ず全員が話すチャンスがあるのが良いです。わからないところがあっても、先生がヒントを出してくれるので、緊張せずに英語で話せるようになります。」
印象深い授業内容

「授業で習ったことを一人で再現をするのは難しいのですが、授業の最後に行う「2lines」で、その日に習った文法や語彙を使って会話するので、徐々に身についている実感があり、英語学習が楽しくなりました。」
学習に関する苦労

「実際にネイティブの先生を目の前にすると、文法も単語もうまく言葉が出ない時があり、もどかしいです。伝えたいことを言えるように、英会話を継続することが必要だと感じています。」
今後の目標

「卒業後は、英会話はもちろんリスニング力も高めるためもっと勉強して、将来は英語を第二言語として使って活躍したいです。」
「日常で使えるフレーズや、オーストラリア短期留学時のホームステイ先で使える文章・単語を学んでいきたいです。そして、高校を卒業するまでには日常英会話はマスターしたいです。」
「高校に入り英語の授業に積極的に参加ができているので、卒業までに英語検定準一級を取得したいです。」
―学校改革が進む現在、御校の目指す未来を教えてください。
私立高校が持続的に発展するための改革として「共学化」や「校名変更」に踏み切る学校がある一方、大規模な変革に至らずとも「新コースの立ち上げ」や「制服のモデルチェンジ」で成果を上げている事例も少なくありません。
こうした改革は確かに重要であり、本校も決して否定するものではありません。しかし、私たちは 「教育内容の進化こそが本質的な学校改革である」 との考えのもと、時代の一歩先を見据えた学びを提供し続けています。
私学としての教育理念を土台に、時代の流れを視野に入れつつ、今目の前にいる一人ひとりの生徒に寄り添い、その成長を実感できる教育を提供することこそを最優先に据えています。
ハード面での改革と併せて、教育の中身・内容で勝負できる学校でありたいと常々思っています。その取り組みの一環として導入したのが、ベルリッツによる授業なのです。
今後も引き続き、長年の女子教育の伝統を継承しつつ、進取の気風に満ちた新たな女子教育を推進していくつもりです。常に「発展・進化し続ける大阪成蹊女子高等学校」でありたいと思っています。
英会話講師派遣のご相談はお気軽に
国内5,500社以上、世界20,000社以上の導入企業・団体実績
多くの企業・団体の皆様がベルリッツのプログラムを活用されています。
※ご利用いただいている企業様の一部(順不同)
※累積導入社数 2020年末の実績