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〈SGH認定校〉
ベルリッツティーンズの教材を導入。国際社会で活躍し、日本の未来を担う人材育成を目指す

中学校・高等学校両方でベルリッツの教師派遣をご利用。英会話だけで週3時間の授業を実施し、中学2年の段階で英検3級合格者多数となりました。

インタビュー

中高一貫教育の実践により教育効果を図り、特に大学進学を重視する大阪府高槻市の私立 高槻中学校・高等学校。
「次世代を担い、国際社会で活躍できる人材を育成したい。受験のためだけではなく、生徒の未来を豊かにするための英語を習得してほしい。」そんな英語学習のビジョンについて伺った。

岩井校長(右)工藤副校長(左)

将来、生徒が日本を牽引する人材になれるように、
チャンスを手にするための素養を育む。

―中学1年生から高校2年生の英会話授業のため、ベルリッツの教師派遣を利用されていらっしゃいますが、英語教育の強化に至った背景をお教えいただけますでしょうか?

岩井校長

岩井氏:創立70周年にあたる2010年、学校改革をスタートさせ、2012年4月に今後の教育のあり方を見据え、スクールミッションを掲げました。
“Developing Future Leaders With A Global Mindset.”――中高一貫の6年間で、次世代を担い、国際社会で活躍できる人材の育成を目指すというものです。グローバル化した社会の今後を考えると、いまの子どもたちが大人になる頃には激しい国際競争を闘っていくことになるでしょう。
そのような厳しい環境下で、いかに「国家・社会を担う人材の育成」という建学の精神を実現するか。そこで必然的に課題となるのが英語教育です。英語教師でもある副校長の工藤を中心とした教員とともに改革を進めていきました。

工藤氏:もともと校長からは「他が真似できない特色ある教育をしよう。それでこそ私立であることの意味がある」と言われていました。そこにミッションの話があり、徹底的に英語教育を強化していこうと思いました。
いまの教育の流れを見ていると、ツールとしての語学力は欠かせない。たとえば、文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)※」において科学分野の最先端に触れようと思うと、どうしても海外での活動が必要になるのです。
また、日本のトップ大学も世界から取り残されないように留学を強化している状況。国内では得られない知識や体験を得るための機会は増えています。でも、せっかく機会が増えても語学力がないと活用できない。わが校の生徒にはそのチャンスをつかみ、自らの可能性を広げていけるようにしたいと思いました。

※将来の国際的な科学技術人材を育成することを目指し、理数系教育に重点を置いた研究開発を行う事業。

5教科と同じ時間配分の英会話授業。
世界トップクラスの実績とノウハウで、日本一の学校を目指す。

―英会話教師を派遣している企業は他にもあります。それらの中から、ベルリッツに依頼しようと思った理由や導入の決め手は何ですか?

工藤副校長

岩井氏:いままでのようにプラスアルファの英会話授業では、海外で議論できるほどの語学力は身に付きません。本格的に学ぼうと思ったらどれくらいの時間が必要なのかを教員と話し合い、英会話だけで週3時間にしようとなりました。それだけで他の5教科と同じ時間配分(笑)それに通常の英語授業を加えると、週の英語教育は計9時間です。
それくらい常識を覆して徹底的にやろうと。でも、そうなると授業をおこなう先生のレベルも上げないといけない。私たちが目指すのは日本一ですから、世界でトップクラスの実績があるインターナショナル企業のベルリッツにお任せしようとなりました。世界各国において最適な方法で英語を教えてきたノウハウがあり、しかもビジネス領域にも強い。世界で活躍するための英語が身に付けられると思ったのが、選んだ理由でした。

工藤氏:実績が豊かですから、最初にベルリッツには「企画を提案してください」とお願いしました。すると、単に英語だけではなく、国際的に活躍するために必要なクリティカルシンキング(分析思考力)や異文化理解の授業も含めた提案をしてくれたのです。
しかも教材は、日本の英語教育においても参考にされているCEFR(ヨーロッパ共通言語参照枠)という国際的に信頼されている評価基準を導入していました。教材としての安心感もあり、まず初年度は導入の試験期間として、希望者が放課後に受ける2時間授業をスタートさせました。
翌年以降は3時間の通常授業として組み込むことを目指し、段階的に中学校1年生~高校2年生まで広げているところです。

リスニングテストで、対全国平均120%の点数を記録。さらなる授業改革や留学制度で、生徒の未来を豊かにする。

―2012年に導入し始めてまだ数年ですが、徐々に効果が表れていると伺いました。具体的に、どういった成果がみえたのでしょうか?

工藤氏:以前は、難しい文法を使って作文できる一方で、簡単な会話につまるといういびつな状態でした。話し方にしても、頭のなかで文章を組み立てている。でも、いまは自然に言葉が出てくるようになってきていますね。
必ず授業の最後に、学んだことを活かしたゲームやクイズをしているのですが、スピード勝負ということもあり、考えるより先に言葉が出ているように思います。あと学校説明会において、中学1年の生徒に小学生とその保護者、計1,500名を前にして英語でスピーチしてもらったのですが、イントネーションがしっかりしていて、話し方も英語で考えて話しているようでした。
成果は具体的な数値でも表れていて、2013年度のベネッセの全国学力推移テストの英語リスニング点数も中学1年生は対全国比119.8%と、前年度の106.3%から大きく上がっています。また、英語偏差値60以上の中学1年の生徒数は、49名から93名にアップ。また、中学校修了レベルの英検3級を受けた中学2年生全員のリスニング平均点数が対合格者比107%と、早めに受験したにも関わらず高水準でした。

岩井氏
:確実に生徒の英語レベルは高まってきているので、今後は留学でもっとチャンスを与えていけたらと考えています。さっそく今年度、募集に対して手を挙げた中学3年生の生徒が、カナダの提携校へ留学しました。期間は3ヶ月。やる気のある学生の期待に応えられるように、もっと内容・頻度ともに充実させていけたらと思います。また、英会話以外の6時間の英語授業も改革します。外部の英語教育の第一人者の方とともに進めている段階です。
英語を学んだからといって、別に卒業生全員に海外で活躍してほしいというわけではありません。それだと大学に入るためだけの勉強をさせるのと同じ。私は校内各所に“You are all different. Explore Your Potential.”という言葉を貼り出しています。
6年間を通じて生徒たちが自らの個性に気づき、英語を通して今後その可能性を広げていく。そのほうがトップ大学に100名200名合格させるよりも価値があると思うんです。将来、彼らが社会に出たときに「あの6年間があるから、いまの自分がいる」そう自信を持ってもらえるような学校を目指していきたいですね。

授業風景

担当教師紹介

べルリッツ・ジャパン株式会社
Daniel Gentry

今までの学校英語教育は、テストのスコア(点数)を第一目標とした教育方法のため、スピーキングが弱くなってしまうのが実情です。しかし、スピーキングはコミュニケーション上、重要なスキルであり、重要視せねばなりません。
高槻中学校では、生徒のスピーキング力を高めるためにも、毎週の授業の中で、クイズなど、さまざまなアクティビティーを体験させ、興味をもって学習に望めるように行っています。一方的に教える、覚えるのではなく、生徒が参加しやすいアクティビティーなどで、英語を使って体験させることが大切です。
授業を通じ、スピーキング力を高める事ができたなら、英語だけの環境下で生活する事も大変良い機会になります。教室の中だけが、教育の場ではありません。留学もぜひ視野にいれて、英語学習を進めて下さい。

※掲載の情報はインタビュー当時のものです。

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※累積導入社数 2020年末の実績