1. 目標を設定して、達成方法を考える


あなたが英語を話せるようになりたいのはなぜですか?

ペラペラになるための最短ルートや学習にいくらかけるべきかが気になるところですが、目標がはっきりしていなければどちらもわかりません。

オンライン英会話かスクール通学かを考える前に、以下の手順を踏んで、あなたが今日からどのように英語を学習していけば良いのか具体的にイメージしましょう。



1-1. 目標を具体化して学習プロセスを逆算する

「英語がペラペラになりたい」と一言で言っても、

a. 日常会話においてなのか
b. ビジネス英会話においてなのか
c. 英語を第二言語して話す人々の中においてペラペラなのか
d. 全てにおいてネイティブと同レベルにペラペラなのか

程度は色々あります。

最終目標の定義を少し具体的にするだけでも、今後自分がどう学習していくべきかが少しはっきりします。
さらに「なぜ」目標レベルの英語力を得たいのかも明確にするとなお良いです。

たとえば「海外企業で管理職としてバリバリ活躍するビジネスパーソンになるために、全てにおいてネイティブと同レベルにペラペラになる」のが目標だとしたら、逆算すると以下のようなプロセスで学習していく必要があります。

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このように最終目標までの道のりを要素分解すると、英語学習に費やす期間がはっきりしていきます。
あとは現在の英会話レベルとStage1のギャップがどれくらいかと、ギャップを埋めるのに必要な期間がわかれば完璧ですね。
多くの英会話スクールで行われているレベルチェックは、このギャップの程度を測るためのサービスです。
もしご自身でギャップの大きさが把握できないと感じたら、英会話スクールに相談してみましょう。
また、上の図のように最終目標までの道のりを見出す手助けもしてくれます。


2. 最終目標と小目標達成の期限と学習に費やす時間を決める


目標までの道のりが要素分解できたら、今度は各小目標の現実的な達成期限を決めていきます。
これにより今後の学習方法が見えてきます。
上の図を再び例にしましょう。

あなたが現在35歳で、40歳までには海外企業でバリバリ活躍していたい、つまりStage4に到達していたい、と考えているとします。
英語圏の国で最低4年は働く、もしくは学ばなければStage4相当の英語とコミュニケーション力はつきません。
つまり英語圏の国で就職もしくは入学するための英語力を日本にいながらにしてつけるまでの猶予は1年です。



2-1. あるアパレル企業の海外赴任者の場合

この1年間でどのくらい学習すれば海外でのビジネスで通用するレベルに到達するのでしょう?
私が教えていた、大手アパレル企業の海外支店の店長候補者の事例をご紹介します。

3名の店長候補者にはあらかじめ語学レベル達成期限が決められていました。
海外支店店長に着任し業務を開始するまでの期間は2ヵ月しかありませんでした。
3名は全員初級者で、学習開始時は簡単な英会話がしどろもどろになりながらもなんとか成立するレベルでした。
「海外支店で現地店員を束ねる店長になる」という目標のもとに、会社からの特命で平日は毎日4時間スクール通学型レッスンを受け、5時間自習をするというハードスケジュールを1ヵ月間こなしました。
死に物狂いで取り組んだ1ヵ月間の短期集中トレーニングで、2名は中級、1名は中上級にまで上達しました。

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彼らがヨーロッパや東南アジアなどの支店に赴任して5年が経ちましたが、まだ一人も帰国していなく、前線で活躍し続けているようです。
期間は1ヵ月しかなかったものの、学習に費やした時間はなんとか足りた、と言えます。



2-2. 1年間で費やさなければならない学習時間

彼らが1ヵ月の間に費やした時間は、スクール通学型レッスンと自習で合計250時間を超えます(全員が会社により設定された学習時間の外で、さらに自主的に自習やオンライン英会話レッスンを受けていたため)。
明確な目標、明確な期限、会社から提供される学習に集中できる環境とプレッシャー、目標への導きとアドバイスがあってこの短期間で小目標を達成できました。

この事例を基にした単純計算で、1年間の中で250時間の学習をすれば、海外での仕事で通用する英語力とコミュニケーション力が身につく、ということになります。
1カ月でおよそ21時間を英語学習に費やす必要があります。


3. 投資可能資金と投資可能時間の兼ね合いを考える


1年間で250時間の学習をするとして、その内訳はどのようにすれば良いのでしょう?
学習の効率と投資可能な資金の兼ね合いになりますよね。

なるべくお金をかけたくないのが本音だと思います。
もし英語を学ぶ目的がTOEIC®テストやTOEFL®テストで高得点を取ることならば、お金があまりかからない自習だけでも高得点を取るまで上達する方もいます。

しかし向き合うのが問題集ではなく、話し相手である英会話ができるようになるには、相手がいる学習法も取り入れなくてはいけません。
サッカーにたとえてみると分かりやすくなります。



3-1. 自主トレーニングと練習試合をバランス良く

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リフティング練習だけやっていたら、ボールコントロールは上手くなっても試合に勝てるようにはなれませんよね?
実際の試合のように相手がいる練習試合をして初めて、試合の駆け引き、使える技や使えない技、課題などがわかってきます。

リフティングはボールさえあればいつでもどこでも、すぐにできます。
英語の自習も同じで、教材となるものがあればいつでもどこでも、コストをかけずにできます。 

練習試合は人と場所を用意しなければならなく、そのため時間もお金も投資しなければなりません。
しかし、そうすることでしか得られないものがたくさんあります。

とはいえ、練習試合ばかりするのも考えものです。
練習試合を定期的にして、その中で自分の課題を発見して、その課題に自主トレーニングで取り組む、という形が理想的です。


3-2. 英会話レッスンと自習は目的が違う

英会話学習も同じことです。
英会話レッスンでは会話の駆け引き、使える単語やフレーズや逆に使えない単語やフレーズ、そして自らの課題を知る絶好の場です。
そこで得た気づきを自習に活かすのがベストです。
前回のレッスンでスラスラ言えなかったフレーズを家に帰って何度も反復したり、おさらいをして理解できたところと上手く理解できなかったところを洗い出し、次回のレッスンで教えてほしいことの質問を考えたりすると良いでしょう。

つまり自習と英会話レッスンは、そもそも目的が全く異なります。
実際、英会話レッスンを受講するものの自習を全くしない人よりも、英会話レッスンを受講し自習も毎日きちんとする人の方が、上達が圧倒的に早いです。

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3-3. 英会話レッスンはオンラインかスクールか?費用と効率の兼ね合い

ではサッカーで言う練習試合に相当する英会話レッスンは、オンラインとスクール、どちらを受講するのが良いのでしょう?
私としては、両方の受講をお勧めします
なぜなら、スクール英会話の方が効率の良い練習試合になるものの、料金の面から頻繁に受講できるのはオンライン英会話だからです。

ここではオンラインとスクールについて、レッスン費用とレッスン効率に関する違いがわかるようにコラムを2つ用意しました。

コラムオンライン英会話とスクール通学の違い① なぜ値段があんなに違うの?

オンライン英会話の料金は、従来のスクール型英会話レッスンに比べると破格の料金設定になっています。

オンライン英会話: 25分のマンツーマンレッスン1回100円台~500円台

スクール型英会話: 40分のマンツーマンレッスン1回5,000円台~8,000円台

オンライン英会話教師のほとんどがフィリピン在住です。
平均所得が日本のおよそ1/10のフィリピンでアルバイトの教師を雇い、現地からオンラインチャットを介して日本の受講者とつなぐことでこの低料金が実現されています。
たとえ英会話スクールでの受講をマンツーマンではなくグループレッスンにしたとしても、オンライン英会話の低料金には遠くおよびません。

オンライン英会話がここまで安いのにはもう一つ理由があります。
オンライン英会話サービスに支払う受講料は、純粋にレッスンに対してお金を払っているからです。
対して英会話スクールに支払う受講料は、以下のサービスが含まれます。

■ 教師による英会話レッスン

■ 目標設定と目標達成方法の提案を含む日本人スタッフによるカウンセリング

■ 教師やカウンセラーによる目標達成への導き

英語を学んでいる人のほとんどは言語習得に関してはエキスパートではないので、レッスンの外での目標達成への導きが役立ちます。
これはどのような学びにも言えることです。

友人にレッスンをしてもらうのと教師にレッスンをしてもらうことの違い

たとえばピアノを始めてみて、モーツァルトの曲を楽譜通りに完璧に弾けるようになったとしましょう。
しかしプロの演奏を聴くと、同じ完璧な演奏のはずなのに、どうしてもプロの方が魅力的な音楽を奏でているように聞こえます。
この理由に他人のアドバイス一切なしで気づくことができ、なおかつどのような練習をすればそのギャップを埋めることができるのかが理解できるとしたら、教師は要りませんよね。

英会話学習においてこのような人は、行き詰まるまではカウンセリングはあまり必要なく、英会話レッスンさえ受けていれば独自に上達方法を見出していきます。
つまり、レッスンにのみ出資するオンラインレッスンの方が合っている、と言えます。

オンラインレッスンではピアノが上手い友人と練習して、スクールレッスンではピアノの教師と練習しているものだと思ってください。
ピアノが上手い友人と練習するのにお金はかかりませんが、自分の課題を見つけてくれて適切な指導を行ってくれるかは未知数です。
でも、毎日一緒に練習していればある程度までは上達します。

一方でピアノの教師と練習すれば課題の指摘や導きをしてくれます。
これが毎日できればいいのですが、それにはお金がかかりすぎてしまう・・・。

では英会話学習において現実的にどうすればいいのかと言うと:

中くらいの頻度でスクール通学して課題と学習法を教えてもらい、高頻度でオンラインレッスンを受けて会話の駆け引きに慣れ、毎日自習してレッスンで学んだことの反復をすれば確実に上達します。


3-4. 学習時間配分例とその費用と効果

オンライン英会話受講、スクール通学受講と自習の3形態の学習を異なる配分で250時間学習した場合の費用を表しました。

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投資可能資金が潤沢にあるのならば、私の立場上、スクール通学と自習のみのプランをお勧めしたいところですが、正直なところそれが最適解とは限りません。

オンライン英会話はフィリピン人が教師になることがほとんどだとコラムでお話ししました。
フィリピン人から英語を学ぶより、ネイティブに学んだ方が効果があるのでは?と思う方もいらっしゃると思います。
しかし実はそうとは限らないことを次のコラムでお話しします。

コラムオンライン英会話とスクール通学の違いオンライン英会話の質は?

世界の人口のうち、英語を母国語として話す人と、英語を第二言語として話す人の割合をご存知でしょうか?
3.75億人のネイティブに対し、11.25億人の非ネイティブが英語を喋ると言われています。

※出典※
Statista (2015, May 8th)
http://www.statista.com/statistics/266808/the-most-spoken-languages-worldwide/

つまり実際に英語で話す相手は、非ネイティブである可能性の方が高いのです。
非ネイティブとのコミュニケ-ションや、非ネイティブの英語の訛りに慣れていることは世界の英語スピーカーの間では大きな有利になります。

また、ネイティブは英語の自然な使い方を熟知している半面、子供から大人への発達過程で英語をどのように習得したかを覚えていません。
対して英語を第二言語として習得した人はアメリカやイギリスでの英語の使われ方に関してはネイティブに知識は劣るものの、意識的に英語を習得した人がほとんどなため、英語学習に関してはネイティブに勝ることもあります。

つまり教師の選定に関しても、正解はなく、バランスが大事だということになります。

フィリピン人の英語レベルはどのくらいなのでしょう?

フィリピンは国策として、有名大学の講義を全て英語にしたり、街中の標識を英語にしたりなどして、日常生活の中で英語に触れることができる環境を整える努力をしています。
TOEFL®テストの国別スコアランキングでは、フィリピン人が高レベルの英語力を持つことが証明されています。

オンライン英会話では、ネイティブレベルからネイティブ一歩手前のレベルの教師と、通学型英会話スクールが空いていない時間帯でも自分の都合に合わせて受講が可能です。
この料金で、普段なかなか無い英語を話す機会を多く設けることができるのは、日本に住む人にとって大変魅力的です。
フィリピン人に習い、生活の中で英語に触れる時間をできるだけ増やすのは英語を喋れるようになるためには大切です。

スクール型レッスンは中頻度(たとえば週1回)で受けるとし、オンラインレッスンは高頻度(たとえば週3回)で受けるとして、後者をなるべく質の高い学習時間にしたいですよね。
しかしオンライン英会話を漫然と受けるだけでは、効果は限定的になりがちです。

そこで逆に、自らの力でレッスン内容の充実化を追求すると良いでしょう。
以下のリンクから、レッスン中に使えるフレーズをマスターして、オンラインレッスンでのやりとりを活発なものにしましょう。

オンライン英会話の不安をサッと解決!すぐ使えるフレーズ50選


4. オンライン英会話・スクール英会話・自習の活用術まとめ


これまでのことをおさらいしましょう。
自習・オンライン英会話・スクール英会話を上手に活用して上達するには以下の手順を踏みます。

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いかがでしたか?
オンライン英会話やスクール英会話の使い分け方と、確実な上達の仕方がイメージできたとしたら幸いです。
確実な英語上達方法がわかったら、あとは学習に集中するだけです。がんばりましょう!

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