アメリカ、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、日本における傾向
ベルリッツでは、過去2年間で、さまざまな国や地域で生徒が学習している言語に変化が見られました。
何がこのような変化をもたらしているのかを、データから明らかにしていきましょう。

出展:ベルリッツGOLD
アメリカ合衆国
アメリカでは、学習されている言語の割合に変化がみられます。2023年に減少した英語の学習者数は、15.6%の伸びで増加、現在ではベルリッツのオンライン英会話受講者の約4割です。
世界最大の統計データプラットフォームであるStatistaによると、2023年に外国語として英語を学ぶ生徒数で、アメリカは世界第3位となっています。
一方、スペイン語やフランス語のような伝統的に人気のある言語は、学習者が減少しています。スペイン語は2023年から20%、2022年から51.7%減少し、フランス語はこの1年で33.7%減少しました。
アメリカにおける言語学習パターンは、世界的な流れを反映しているものもありますが、それ以外もあります。
英語は変わらず世界的に人気のある言語ですが、スペイン語の急激な落ち込みはより顕著な状況です。
学習者が増加している言語は、ドイツ語が32.4%増、韓国語は23.5%増で、ドイツにおける経済的チャンスとK-Popがそれらの言語への学習を後押ししているようです。

出展:ベルリッツGOLD
ラテンアメリカ & メキシコ
ラテンアメリカでは英語の学習者が最も多いですが、学生数は2023年から8.1%減少しており、他の言語への関心の高まりを示唆しています。ポルトガル語は、ブラジルの経済的影響力の高まりを背景に、2022年以降84.7%急増しました。
ドイツ語は2023年比で42.9%減、2022年比では59%減と、かつては確固たる地位を占めていましたが、ラテンアメリカではその勢いは衰えつつあります。
さらに、スペイン語はこの地域においては公用語、もしくは母語であるため、ほとんど学習需要がないエリアです。
とはいえ、他国である程度の需要があるスペイン語の代わりに、フランス語やイタリア語のような言語がスポットライトを浴びているわけではありません。
現在、ラテンアメリカで際立っている言語は、英語を除くとポルトガル語です。
世界的にはそれほど重要視されていませんが、ラテンアメリカではブームになっています。ラテンアメリカの学習者は、地域のチャンスに沿った言語を選んでいるようで、ブラジルがその先頭を走っています。