1. 何歳から始めさせればいいの?


「英語脳」というものを作るのは0歳から5,6歳がベスト、など、低年齢の頃から英語に触れさせないとならないというような話、よく耳にしますよね。

でも英語を始めなければいけない歳などというものはありません。
以下にいくつかベルリッツの受講者の事例をご紹介しますが、共通して言えることは、学習者であるお子さん本人が何歳であるかではなく、本人が英語を学ぶ動機があるかどうかが重要だということです。

Hちゃんの場合(現在中学3年生)


~5歳から7歳まで受講、中学1年の時に受講再開、アメリカに1年留学~

ベルリッツで5歳からグループレッスンを受けていた女の子Hちゃん(現在16歳)は小さい頃から英語を耳に入れていたので、たしかに発音に関してはネイティブと遜色ない英語を話します。
しかし発音以外の文法や流暢さなどの英語の要素を目に見える勢いで身につけていったのは、本人が中学生になって、英語を話せるようになりたいと自分の口で言うようになってからです。

彼女は洋楽が好きになり、アメリカに留学してみたい、と思うようになりました。
中学校で英語の授業を受ける他に、ベルリッツに週1回通っていました。
この時点ですでに、平均的な日本の中学生より話すことができました。

そして中学二年生の1年をアメリカはテキサス州に留学し、帰国後、再びベルリッツを訪れました。
その頃にはアメリカの中学生と同等の英語レベルを持ち、留学先でのどの学校教科も少し簡単に感じたそうです。

Aくんの場合(現在中学1年生)


~6歳から受講~

同じ学校のお友達と一緒にキッズ・レッスンを受講していたAくん。
5年生になるまでは、ベルリッツのキッズ・グループレッスンに通う理由は英語を学ぶためというよりは、友達と一緒にいるためでした。
5年生になって学校で英語の授業が始まると、それまで5年間英会話レッスンに通っていたため、自分がクラスの中では英語が得意な方だということに気づきました。
自分の特技は英語だと思うようになったのです。

この時からAくんは英語をさらに上手くなりたいと思うようになり、少人数のティーンズ・レッスンに自らの意志で通っています。

Sさんの場合(製薬会社勤務)


~40歳からこれまで9年間受講~


仕事で英語が必要になってくることを予測し、40歳で初めて英語を学び始めました。学生の頃はスポーツ特待生だったこともあり、英語には一切触れてきませんでした。
ベルリッツでは本当のゼロからのスタートでした。週2回の受講を9年間続け、4年目からは1週間の留学を年2回ほどしてきました。
その結果、現在ではネイティブ一歩手前のレベルにまで達しました。勤めている会社がフランスの企業なので、本社の社員ともより上手くコミュニケーションが取れるように英会話レッスンのついでにフランス語レッスンも受けるようになりました。
今では、「フランス語に比べれば英語は簡単だったな」と感じているそうです。

年齢が高くなると外国語を覚えにくくなるのは事実ですが、若くても英語を学ぶ動機がない人より、年配でも英語を学ぶ動機がある人の方が英語学習を継続的に続けることができ、結果として英語が堪能になります。
どのような言語でも、使わなければ忘れていってしまうからです。

2歳という超低年齢から英会話レッスンに通わせ始めたとしても、子どもに動機がなければ続きません
でもそうは言っても英語は将来必要になるだろうからすぐに始めさせたい・・・悩ましい問題です。
そこで肝心の「動機」を作る方法をお教えします。

2. 何をさせればいいの?子どもが英語を必要に思う環境を整える

アメリカやイギリス在住の子どもが英語を話せるようになるのはどうしてだと思いますか?
それはもちろん、英語が話せなければ楽しい生活が送れないからですよね。
ポジティブに言い換えると、英語を話せれば楽しい生活が送れるということです。

つまり日本在住の子どもも、「英語を話せるようになれば楽しい生活が送れる」と思えば英語をがんばろうと思うのです。
しかしこれは「英語を話せるようになれば将来の人生が楽しくなるよ」と子どもに伝えればいいというような簡単な話ではありません。
そんな遠い将来のことをイメージできる子どもはそう多くはいませんから。

ではどうするのかと言うと、子どもが「今」楽しい生活を送るために英語が必要だと思える環境を作ります。
このような環境は以下の3本の柱を立てて構築します。

  1. 英語で話すための題材
  2. 英語で話す相手
  3. 英語で話す場

ではこれらがどのようなものなのか、一つひとつご説明します。


2-1. 英語で話すための題材を用意する

英語でも日本語でも、誰かと会話する時は天気や昨日の出来事など、なにかしらの題材が必要ですよね。

英語のDVDや動画は世の中に溢れています。
子ども向けの代表的なテレビ番組として、セサミストリートやフルハウス(1987年~1995年放送のアメリカのテレビドラマ)などは、子どもが英語で話すための題材になり得ます。
もちろん英語の絵本なども有効です。

これらを子どもに与えるだけでは英語を話せるようになりませんが、大切な第一歩です。

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例外として、ベルリッツに通っている受講生の中に、題材を与えられただけで英語が堪能になった方がいらっしゃいます。
その方の事例を紹介します。

Fさんの場合(銀行勤務)

~27歳の時に1年間受講~

Fさんは海外旅行に一度も行ったことがないにも関わらず、ベルリッツに来校した時点で10段階のレベルのうち、レベル5と診断されました。
語彙は少ないものの、英会話のスピードも正確さも仕事での実用レベルを超えていました。
それまでどのように英語を学習してきたのか尋ねると、「子どもの頃からほぼ毎日フルハウスを見て、自分で文法などの学習をしていた」と答えました。
面白いことに、フルハウスのお話の中の家族の会話で使われるような語彙は流暢に使いこなすものの、フルハウスには登場しないビジネスの場面で使われるような語彙の知識はスッポリ抜けていました。

Fさんがベルリッツ受講を決めた理由は、「自分の英語は仕事で使うには少し幼稚に感じるから」でした。
もともと英語は好きでしたが、自己学習に限界を感じたそうです。

Fさんの子どもの頃のように、そもそも英語が好きな子どもは英語のDVDや教材を渡すだけで自主的に学んでいきます。
しかし、残念ながらFさんのような子どもは少数派です。


2-2. 英語で話す相手を用意する

英語で話すための題材があっても、一緒に話す相手がいないと英会話ができず、上達しません。
親が英語を話せるのなら、英語でフルハウスやセサミストリートなどの話題を話す話し相手になってあげられます。
親の英語が完璧でなくても、「間違った英語を覚えてしまいそう」などという心配はせず、とにかく英語を使う機会を作りましょう。
英語に触れる機会が一切ないと、子どもは「英語って、必要ないんだ」と思ってしまいます。

学校の英語の先生も話し相手になり得ますが、子ども一人あたりに割ける時間はかなり限られてしまいます。
日本にいながら英語の話し相手を見つけるのは困難なため、英会話スクールの教師やオンライン英会話の教師が身近な解決策になります。
以下にベルリッツのキッズ・レッスンに通うお子さんの事例をご紹介します。

Mちゃんの場合(現在8歳)

~両親の仕事の関係でハワイに1年在住、帰国後はこれまで1年受講~

ハワイから帰国した時点では8歳のネイティブと同等の英語力を持っていたMちゃん。
日本の学校に入学することで英語を話す機会が減ってしまうので、英語を忘れないためにベルリッツでキッズ・プライベートレッスンを受講。
レッスンの中では教師とハワイで見ていたテレビ番組や今の学校での出来事、最近読んでいる本などの話で盛り上がります。
レッスンが終わった後は、教師とその日話した内容をお母さんに嬉しそうに話します。

話す題材があって、話す相手もいれば、相手に気持ちを伝える喜びと、相手の気持ちを理解する喜びを味わうことができます。
「英語がもっと上手く話せれば、もっと楽しいのに!」と思うことで、子どもに英語を学ぶ動機が生まれます。

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2-3. 英語で話す場を用意する

親や友達、先生が英語で話す相手になってくれたとしても、英語でのみ話すちゃんとした理由がなければなりません。
大人だって日本語で話す方が楽ですよね。
話の途中で英語の単語がわからず詰まってしまったとしたら、相手も日本語がわかるものですから、ついついそこだけ日本語に置き換えて話してしまいます。
そうすると「今の英語力では伝えることができなかった。」という悔しい気持ちが薄れ、上達しようという意欲につながりません。

そこで英語以外の言語が通用しない「場」を作ります。家庭で一日15分だけでも、英語でのみ会話する時間を設けるといいでしょう。
英語しか話さないルール付きの場が他にも必要なら、英会話スクールがうってつけです。
キッズ・レッスンという「場」では、教師を含め他の子どもも、その時間だけは英語しか使ってはならないというルールを守らなければなりません。

夏休みを利用して海外のサマーキャンプに入れる、という荒療治もあります。
たとえばアメリカには、子ども向けに1週間程度の短いキャンプから1ヵ月間の長期キャンプを提供している団体がいくつもあります。
スポーツキャンプ、アートキャンプ、サイエンスキャンプ、スペースキャンプなど、様々なテーマのものからお子さんがもっとも興味がありそうなものを選ぶといいでしょう(日本にも、国内で提供されている英語キャンプはあります)。


海外キャンプの例

キャンプ・シャホラ
http://www.shohola.com/
アメリカはペンシルバニア州の森の中に敷地を構えるボーイズキャンプ。
子どもたちはスポーツ、ウォータースポーツなどのアクティビティーを毎日体験し、班に分かれてキャビンで共同生活をします。
参加者はアメリカ国内の子どもたちばかりです。

キャンプ・ネティマス
http://www.campnetimus.com/index.php
キャンプ・シャホラの姉妹キャンプで、女の子のみ参加可能。
お子さんが男女両方いる場合、男の子をシャホラに預け、女の子をこちらに預けるという利用の仕方ができます。
定期的にシャホラと共同アクティビティーを行っています。


国内英語キャンプの例

イングリッシュアドベンチャー・キャンプ
http://www.english-adventure.org/
長野県で行われる5日間の国内キャンプ。
英語がほとんど初めてのお子さん用のプログラムと英語をすでに話せるお子さん用のプログラムを提供しています。

時期は夏などに限られてしまうものの、海外キャンプや英語キャンプは英語を話す相手と、英語を話す場の両方を子どもに与えることができます。
通年で与えられる場としては、家庭での英語の時間を作る他は英会話スクールがいいでしょう。
英語に関心のあるご家庭の子どもが集まるこれらの場では、英語で話すための題材、英語で話す相手、そして英語でのみ話す場の全てが揃います。
このような条件が揃う日が多ければ多いほど、子どもは「英語が話せると楽しい」と実感してくれます。

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3. 環境を整えたら、英語に目覚めるまで待つ


いかがでしたか?
3本の柱のうち、どれか一つだけでは大きな期待を抱くことはできません。
しかしポジティブに言い換えると、3本の柱を立てて環境を整えれば、子どもはきっと英語の大事さに気づいてくれます。

子どもが英語を必要に思う環境を整えたら、あとは本人が自主的に英語学習に取り組みたいと言い出すまで待ちます。
本人が将来の目標を掲げ、目標に英語が紐付いた瞬間、子どもは英語に目覚めます。
大人がある程度はヒントを与えられるものの、目標と英語の関連付けは最終的に本人がしなければなりません。

最後にベルリッツのキッズ受講生が英語に目覚めた事例をご紹介します。
お子さんの英語を考える上でこの記事が少しでも参考になったとしたら幸いです。

Kくんの場合(現在中学1年生)

~小学3年生から受講~

小学3年生の頃からグループレッスンに通っていたKくんは、その当時はモチベーションが低い状態でした。
英語を話す相手と場を週1回レッスンという形で与えられていたものの、それ以外の平日の放課後は塾に通っていたため、英語で話す楽しい題材があまりありませんでした。
レッスンには問題なくついていけるものの、自分から積極的に話そうとはしませんでした。

しかし6年生になると突然、レッスンでの発言が増え、教師との会話の中で笑いが起こるようになりました。
小学校高学年に入ってから、彼はコンピュータを使った3Dイメージのデザインに興味を持ち、将来はトイ・ストーリーやファインディング・ニモなどのディズニー映画を制作するピクサーで働きたいと思うようになったそうです。
学校の宿題が終わった後は、毎晩3Dイメージ作成の練習をしています。
英語は特別好きではないものの、夢を叶えるためには絶対に必要だと思っているようです。
結果的に、学年では英語の成績はトップだそうです。

Nちゃんの場合(現在中学2年生)

~中学2年生から半年間受講~

Nちゃんの中学校は英語のスピーキングに力を入れています。
英語スピーチの学内コンテストがあり、入賞者は選抜メンバーとして海外で開催される世界コンテストに出場することができます。
スピーキングに加え、読み書きまで堪能なクラスメイトが多い中、自分も絶対に世界コンテストに出たいと強く思っていました。
もとから英語の小説を読んだり、学校の英語の授業も好きでしたが、コンテスト入賞の競争率の高さを目の当たりにして、自ら「英会話スクールに通いたい」と両親に話したそうです。

学内コンテストでは3位入賞し、見事ニューヨークに行く選抜メンバーに選ばれました。
世界大会では残念ながら入賞できなかったものの、手ごたえを感じて今も英語に打ち込んでいます。

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