英語学習に使いたい、映画・ドラマ作品


まず大切なことは、作品選び。
これはよく言われることですが、現代の日常的なシーンを舞台にした作品を選ぶようすることが大切です。

アクションものだと、セリフが少なく勉強になりづらいし、少し乱暴な表現やスラングも含まれがち。
歴史ものだと、現代の日常シーンでは、おかしな表現になってしまうことも多いことも注意が必要です。

また、映画? or ドラマ? で迷った場合は、ドラマの方がお勧め。
理由は、ドラマの方がさまざまな日常生活のパターンが盛り込まれ、また、1つのストーリーが長い分、セリフも長めのものが多いためです。
よりリアルな会話を身につけたければ、「日常シーン」を題材にした「ドラマ」作品を選ぶのがベストです。

<筆者がおすすめするドラマ>
「フレンズ」
「デスパレートな妻たち」

映画で英語力をアップさせる4ステップ


では、ここからは実際に映画やドラマ作品を使った学習方法を紹介していきましょう。

STEP1.まずは、字幕や吹き替え版で内容を理解しましょう

リスニングの学習でもそうなのですが、インプット系の学習のポイントは、意味の理解よりも、音の聴き取りを優先することが大切。
とはいえ、映画を題材にする以上、意味は気にしないというのは酷なこと。
であれば、一度、まずは思い切って、字幕でストーリーを理解してしまいましょう。

だから、もちろん、過去に見たお気に入り作品を使うのもOKです。


STEP2.音に集中して繰り返し見る

意味が理解できたら、次は音を聞きとるステップです。
ここでは、とにかく音に集中して見てください。意味が理解できなくても全く問題ありません。
むしろ、意味を理解しようとすると、和訳してしまい、会話のスピードについていけず、挫折してしまいます。

また、聞き取れないセリフ(最初は、それが大半でしょう)があっても止めないでください。
繰り返し見る(聞いている)うちに、次第に聞き取れるようになってきます。
とにかく音を聞き取ることに集中して見るようにしましょう。


STEP3.英語字幕で聞き取れた音と実際の内容のギャップをチェック

これ以上は聞き取れないというところまで繰り返したら、次は、英語字幕を見ながら見ましょう。
聞き取れなかったところはもちろん、聞き取れてたと思っていたところにも、違いが発見できるはずです。
また、ここまでのプロセスの段階で、リスニング力はかなりアップしています。
気づかないうちに、これまで理解できなかったフレーズや語彙の多くが知っている状態になっているはずです。


STEP4.俳優になりきって、字幕を音読

最後のパートは、音読です。この音読を制覇すれば、

  • 発音やイントネーションが矯正される
  • その結果として、リスニング力がさらにアップ
  • 実際に声に出すことで、実際の会話でも使えるように

とまさに、映画・ドラマを使った英語学習の効果を感じられはずですので、しっかり取り組んでみてください。

やり方としては、至ってシンプル。画面に出てくる字幕設定を英語に変え、セリフにあわせて声に出していくだけです。
ただし、重要なのは、発音、イントネーション、スピードをそっくりそのまま真似すること。

この音読プロセスを踏むことで、ネイティブの音声が体に染みつき、結果として、リスニング力がさらにアップするのです。
もちろん、実際に発話することで、シーンごとに、適切な表現が身につけられるでしょう。

3ヵ月で1本を完璧に。後は楽しむだけ。


STEP1からSTEP4までの流れはご理解いただけましたでしょうか?
1本の作品で、STEP4までを完全に仕上げれば、そこから先はドラマであれば同シリーズを楽しみながら見ていけるレベルになっているはずです。


* * *

まとめ STEP1からSTEP4までの学習方法

では、このSTEPをどのくらいの期間でやったらいいのかをご紹介します。
(最短バージョンです。もう少しゆっくりでいいという方は、アレンジしてみてください。)

STEP1 1日
 ここは普通の映画鑑賞です。ストーリーを理解してください。

STEP2 1.5ヵ月間程度 
 音を聞き取れるまで、繰り返し見る。
 1時間半の映画であれば、1日45分づつ見て、40日間(週1日は休み)で、20回を繰り返し。

STEP3 3日間程度   
 1日あたり、1回見る。これを3日間。

STEP4 1.5ヵ月間程度 
 英語の音声がそっくり真似できるレベルに。
 1時間半の映画であれば、1日45分づつ見て、40日間(週1日は休み)で、20回を繰り返し。

このあとは、多少分からない表現があったとしても、字幕なしで映画を楽しめるレベルになっているはずです。

よくあるご質問


Q1 英語は全くの初心者ですが、映画やドラマを使った方法でも大丈夫ですか?

A1 残念ですが、あまりおすすめは出来ません。
やはり、中学レベルの読解や語彙を理解しているレベルが望ましいです。
また、できれば、以下のリスニングの学習方法で、自分のレベルにあった1枚のCDを完成させてから取り組んだ方が、学習効率は高くなります。
→リスニング学習のコツはこちら


Q2 音を聞き取れた状態とは、どのような状態ですか?

A2 自分がそれを発話するとなったときに、そのまま真似られる状態になることです。
音に集中して繰り返し、聞いていけば、大抵のセリフはこの状態になりますので、頑張ってみてください。


Q3 何度見ても、さっぱり意味分からない単語は、辞書で調べて、覚えていく必要はありますか?

A3 もちろん、余裕があれば、やっていただくのがベターですが、必須ではありません。
重要な表現は、他のシーンや作品でも出てきますし、そうすれば自然と意味も理解でき、記憶に残るものです。
重視するのは、STEPをしっかりと進めること。その後は、楽しみながら、自然と語彙やフレーズが増えていくことを重視してください。


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