実はTOEIC®には2種類ある

みなさんは既にTOEIC®がどのような試験か、ある程度ご存知だと思います。ただTOEIC®にはいくつか種類があること、知っていましたか?

まずTOEIC®には大きく「TOEIC®」と「TOEIC® Bridge」という2つの試験があり、それらがさらに2種類に分かれています。

試験の種類受験者数(2022年)
TOEIC® Listening&Reading約197万人
TOEIC® Speaking&Writing約4万人
TOEIC® Bridge Listening&Reading約13万人
TOEIC® Bridge Speaking&Listneing約4千人

IIBC公式 公開データ参照)

TOEIC®はビジネスがテーマの問題が多く、幅広い英語力を測るテストです。一方でTOEIC® BridgeはTOEIC®に比べて難易度が低く、初級~中級者向け。ほとんどの問題が日常生活をテーマにしており、リスニングの音声もゆっくりです。

企業がTOEIC®スコアを求めている場合、ほとんどの場合はみなさんも馴染みがある「TOEIC® L&R(Listneing&Reading)」を指していると思ってOKです。実際に受験者数も、他と比べて圧倒的に多いのが分かりますよね。

以下、このページでも「TOEIC® L&R」のことをTOEIC®と省略して話を進めていきます。

TOEIC® L&Rの基礎知識

ここでTOEIC®の配点や各パートについて、少しおさらいしましょう。

時間問題数満点
リスニング45分100問495点
リーディング75分100問495点
合計約2時間200問990点


問題はすべてマーク式の選択問題。そしてリスニングはパート1~4、リーディングはパート5~7に分かれています。

パート1正しく写真を説明している音声を選ぶ
パート2話者に対する返事として適切な解答を選ぶ
パート32人の会話を聞き、内容に関して適切な解答を選ぶ
パート41人の音声を聞き、内容に関して適切な解答を選ぶ
パート5短文の空欄に適切な解答を選ぶ
パート6長文の空欄に適切な解答を選ぶ
パート7文書を読み、内容に関して適切な解答を選ぶ


ちなみにTOEIC®は通常、毎月1回実施されています。受験料は2023年現在、1回につき税込7,810円です。

TOEIC®は本当に転職に有利なの?

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結論から言うと、TOEIC®は目安として700点を超えると転職に有利と言えます。

もちろん各企業の応募条件に具体的なスコアが書かれていれば、それを超えている必要があります。また高得点になればなるほど有利なのは、言うまでもありません。

逆に英語力やTOEIC®を条件にしていない募集であっても、700点超えのTOEIC®スコアはプラスに働きます。

TOEIC®を運営するIIBCが幅広い業種500社以上に調査を行ったところ、今後ビジネスパーソンに必要なスキルとして約83%が「英語」と回答。さらに現社員に不足しているスキルとしても「英語」が67%とトップの回答だったそうです(複数回答可)。

今や中長期で日本に住む外国人が、300万人を超える時代(2022年法務省の資料より)。訪日観光客数もコロナ禍前の水準を超えた今、どの業種・職種をとっても英語がより必要になっているのは想像に難くありませんよね。

ではなぜ700点を超えると、より有利になるのでしょうか?理由は3つです。

  • 700点以上は受験者の上位3分の1
  • 中途採用で参考にされるスコアが平均620点
  • 転職サイトで求められるスコアが平均650点

詳しく解説します。

700点以上は受験者の上位3分の1

TOEIC®公式情報によると、2022年度の全受験者の平均スコアは608点。695点超えは全体の33%、795点超えは全体の15.9%だそうです。

つまり700点を超えていると、TOEIC®を受けたことがある人のなかで上位3分の1に入ります。TOEICを受けている時点で、なんらかの形で英語を使う機会がある人がほとんどですよね。

そのなかで上位3分の1であれば、転職においても有利になると言って良いのではないでしょうか。

中途採用で参考にされるスコアが平均620点

先ほどの500社以上に行われた調査によると、英語を使う部署の中途採用において、TOEIC®スコアを選考の要件・参考にすると答えた企業は、約61%にのぼります。

その要件・参考にするというスコアの平均が620点なのです。そこで700点を取得していれば、プラスに働くと言えるでしょう。

転職サイトで求められるスコアが平均650点

超大手の転職サイト「リクナビネクスト」を検索すると、英語が活かせる4,535件の募集のなかで、TOEIC®が条件となっているのは約40%の1,776件でした。

求められるスコアは500点から900点以上まで様々ですが、平均をとると650点ほど。

みなさんが応募したい会社の求人に「TOEIC®○○点以上」と書いてあれば、それをできるだけ大きく超えたほうが有利なのはまちがいありません。

たとえ募集の条件でTOEIC®に触れられていなくても、英語を使う業務であれば、これら3つの理由をもとに考えて700点以上が有利と言えるでしょう。

年代・職種別に有利となるスコア

次に年代・職種別に有利となるスコアを見ていきましょう。

20代の転職

リクナビネクストで、25歳~28歳あたりを指す第二新卒(大学や院を卒業後3年以内の人)の募集をチェックすると、600点前後のTOEIC®スコアを求める求人が多くあります。

また先ほどTOEIC®の全受験者の平均スコアは608点と書きましたが、実は学生に絞ると少し平均が下がり、580点となっています。

これらを考慮すると、大学を卒業して数年の20代半ば~後半での転職だと、650点を超えていれば有利になるのではないでしょうか。

30代・40代の転職

一方で社会人だけのTOEIC®平均スコアは638点。社会人10年以上歓迎という募集をチェックすると、700点以上を求める求人が増えてきます。

社会人10年以上となると、役職がつき、年収も高くなりますよね。そのため30代以上の転職は、700点以上、できれば750点以上だとよりプラスになると言えるでしょう。

職種別に求められるスコア

IIBCは、TOEIC®受験者の職種別の平均スコアも公開しています。

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(出典:IIBC公式情報

これを見ると海外勤務が730点と一番高く、次が教育で713点、そこから経営、広報、法務、財務と続きます。さらに転職サイトのデータとかけ合わせると、このような傾向が見えてきました。

  • 営業:700点前後が多いが、海外営業だと800点~900点以上の募集もあり
  • 教育:700点~800点が多いが、英語講師は850点~900点以上の募集もあり
  • IT系:650点~700点が多い
  • マーケティング:650点~700点が多い
  • 金融・財務・会計:550点~850点と幅広い。業務に海外営業を含む金融、外国人が多い会社の会計などは条件のスコアが高い

これらはもちろん、あくまで目安です。地域、年収、経験年数などによって大きく異なるので、参考程度に考えてくださいね。

TOEIC®の対策法

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TOEIC®には、公式サイトのサンプル問題、公式問題集、頻出単語帳など、自分だけでも対策ができる教材があふれています。

ただ、実際は自分だけでモチベーションを保つことは、簡単ではありません。「来週から必ず勉強しよう」「仕事が落ちついてから始めよう」と先延ばしにしている方、多いのではないでしょうか?

TOEIC®には時間配分や解答の導き方などの「コツ」があります。また自分でひたすら過去問を解いても、なぜ間違ったのかを理解しないと、次に活かすことができません

TOEIC®対策は、期間を決めたうえで、TOEIC®専門の日本人講師のもとで効率的に行うのもひとつの手です。

ベルリッツのTOEIC®対策

ベルリッツの目標スコア別TOEIC®対策グループコースを担当するのは、出題傾向やコツを熟知したTOEIC®専任の日本人講師。週1回x2時間の10週間コースで、毎月新しいクラスを開講しています。

毎週決まった時間に同じメンバーがオンライン上で集まるので、同じ目標を持つ仲間がいるというのが特徴です。予定外の残業が入ったときなどは、振替もできるので安心です。

2時間のレッスンでは、TOEIC®によく出る単語のテストをしたり、問題を解きながら「なぜこれが正解なのか」まで考えることで、実践的・効率的な対策を行います。

7ヶ月で120点アップの受講生にインタビュー

ここからは、ベルリッツでTOEIC®対策コースを受講してスコアアップされた中塚さんにお話を伺いました。これからTOEIC®にチャレンジしたい、スコアアップを狙いたいという方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

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「他の生徒さんの存在がモチベーションに繋がりました」


ーー今日はよろしくお願いします。さっそくですが、今までの英語学習歴、そして英語の使用頻度についてお聞かせください。

中学、高校、大学と英語の授業は好きでした。でも実際に英語を使う機会は、ほとんどなかったですね。現在は塾の講師をしているんですが、英語以外の教科を担当しています。

ーーそれではTOEIC®が必要になった理由を教えていただけますか?

実は大学院への入学を考えていて。そこでTOEIC®のスコア提出が必要なんです。

ーーそうなんですね!これまでのTOEIC®受験歴とスコアを改めて伺ってもよろしいでしょうか?

ベルリッツでの受講前は、TOEIC®を受けたことはなくて。

まず2023年の1月に650点突破コースを受講して、3月に初めての受験で640点を取得しました。5月にもう一度650点突破コースを受けて、その後690点にアップしました。そして10月に750点突破コースを受講して、コース修了直前に760点を取得できました。


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ーー約7ヶ月で120点アップ、おめでとうございます。色んなTOEIC®対策スクールのなかでベルリッツのオンライングループコースにされた決め手はなんですか?

カウンセリングが良かったというのが一番の理由です。対面レッスンも考えたのですが、オンラインであっても毎週同じ時間に開講されることで、モチベーションが維持しやすいと思い、オンラインコースを選びました。

ーー実際にオンラインで、さらにグループで受講するという点において、なにかメリットは感じられましたか?

少し体調がすぐれず、教室に行くのは難しいだろうな…という日でも、オンラインだと参加できたので助かりました。

あと同じ目標を持つ生徒さんがいるのが、モチベーションになりました!他の生徒さんが答えているとき、それが正解でも不正解でも自分の勉強になるのも、グループの良さだと感じました。積極的に質問している生徒さんを見ると、自分も頑張らなきゃという良い刺激になりました。

ーー同じ目標を持つ仲間がいると、頑張れますよね。逆にオンラインのグループ受講について、デメリットはありましたか?

自宅だから気持ちの切り替えが難しいという面はあるかもしれません。あとは、他の生徒さんが自分よりできると不安になるという方もいると思います。

ただ私は、グループだからこそモチベーションの維持ができたと思っています。

「時間配分や解答を導くコツを教わったのが特に役立ちました」


ーー次にレッスンの感想について、まずリスニング対策からお聞きしたいです。

リスニング対策では、おもに公式問題集を使ったのですが、「大事なキーワードを聞き逃さないように」と教えてもらったのが特に記憶に残っています。

例えば「However」や「Unfortunately」などの接続詞が聞こえたら、その後が重要な情報で、答えに直接関係していることが多いとか…。

ーーたとえ一語一句は聞き取れなくても、解答を導くコツを知っておくと本番で役立ちますよね。次にリーディング対策はいかがでしたか?

リーディングは、時間配分について教えてもらったのがとても役立ちました。私は長い文章が2つあって、そのあとに質問に答えるパートが苦手だったんです。

ーーパート7の後半部分ですか?

それです!ただ先生から「情報量が多い分、理解さえすれば一気に5問答えられるから、スコアに繋がりやすいパートだよ」と教えてもらい、諦めずに解かなくてはと思いました。

ーー時間配分に気をつけて、あきらめず最後まで解くのは大切ですよね。中塚さんは650点突破コースと750点突破コースを受講されましたが、どのような違いを感じましたか?

使うテキストが違うので、750点突破コースのほうが難易度の高い単語が多かったです。また750点突破コースのほうがさらに実践が多かったと思います。でも先生の説明は両方とも同じくらい丁寧で、必要に応じて基礎からしっかり教えてくれました。

「日本人スタッフの方が丁寧に相談にのってくれて、助かりました」


ーーTOEIC®コースを受講して、ご自身の英語力にも何か変化を感じられましたか?

英語力も底上げできたと思っています。今まで単語の意味だけ覚えることが多かったのですが、熟語も覚えたことで表現が広がった気がします。

ーー熟語を知ると、表現の幅が広がりますよね。次に自習についてはいかがでしたか?

毎レッスン必ず単語テストがあったので、その範囲の単語を覚えるのは必須でした。あとは間違えたところのおさらいや、教材についていたミニテストや公式問題集を解いたりしました。

あと、リスニングのスクリプトをひたすらシャドーイングしました。シャドーイングをするようになってから、聞き取りの力が上がったと思います。

ーーリスニングスコアが特に高いですよね。素晴らしいです。最後に、これからTOEIC®にチャレンジする方にメッセージをいただけますか?

TOEIC®の受験は、モチベーション維持のためにも毎月チャレンジするのが良いと思います。私も800点超えを目指して、これから毎月受験しようと思っています。

またベルリッツでは、日本人スタッフの方からこまめに連絡をいただいて助かりました。悩んだときにメールで相談すると丁寧なアドバイスをいただいて「もう少し頑張ろう」と思えたので、感謝しています。

ーー中塚さん、ありがとうございました。800点超え、応援しています!

履歴書や面接でのアピール法

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最後に、目標のTOEIC®スコアを取得して、いざ転職活動に本腰を入れよう!となったときのために、履歴書への書き方や面接での伝え方を紹介します。

履歴書への書き方

日本語の履歴書なら「免許・資格」欄に書きます。

例:TOEIC® L&R 700点(2023年10月)

英語の履歴書なら「Qualifications(資格)」などと明記します。

例:TOEIC® L&R 700 (October, 2023)

ここで注意したいポイントは3つです。

  • TOEIC® L&R と種類まで記載する
  • 取得年月も書く
  • 過去2年以内のスコアを提出する

TOEIC®は公式にスコアの有効期限を定めてはいません。ただ公式認定証の再発行が、受験から2年以内のみ可能なことから、過去2年以内のスコアを提出するのが良いと言われています。

また、英語力は1年でも大きく変わります。力試しのためにも定期的に受験して、できるだけ1年以内のスコアを提出すると、さらに良いでしょう。

ちなみにTOEIC®は英語圏では、あまり知名度が高くありません。特に外資系や外国人の社員が多い会社であれば、TOEFL®︎やIELTS™などスピーキング力を証明できるスコアも一緒に記載するのがおすすめです。

面接でのアピール法

募集にTOEIC®が条件となっているなら、英語面接がある可能性もあります。事前に確認して、必ず対策をしておきましょう。TOEIC® L&Rでは測れないスピーキング力・リスニング力を見られる可能性大です。

またTOEIC®そのものについても、質問されるかもしれません。短期間でスコアアップした場合、そのエピソードが「要領の良さ」や「一所懸命に取り組む姿勢」のアピールにもなるでしょう。

TOEIC®対策の無料受講相談

TOEIC®の受験者の平均スコアは608点、英語を使う仕事の募集では650点前後を求められることが多いです。これらを踏まえると、職種や年代によっても異なりますが、転職に有利となるのは700点が目安と言えます。

TOEIC®は自力での対策も可能ですが、モチベーションの維持や効率的な学習という意味では、TOEIC®を専門とする日本人講師に学ぶのもおすすめです。時間配分のコツや解答の導き方を身につけることで、短期間でのスコアアップを目指すことができます。

ベルリッツのTOEIC®対策グループコースは、通常の英会話レッスンとあわせて受講すると、54,450円の割引となります。無料の受講相談も受けつけているので、「今度こそTOEIC®スコアを上げたい!」という方は、ぜひご相談ください。

* TOEIC is a registered trademark of ETS. L&R means LISTENING AND READING. S&W means SPEAKING AND WRITING. This product is not endorsed or approved by ETS.

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