英語のライティングスキルを習得する6つのメリット

ここでは、英語のライティングスキルを習得する以下6つのメリットについて説明します。

  1. 仕事の選択肢が増えキャリア形成に役立つ

  2. 思考力が鍛えられる

  3. アウトプットする機会が増える

  4. 英単語や語彙力を増やすきっかけになる

  5. 資格試験対策になる

  6. 生産性があがり集中力が身につく



1. 仕事の選択肢が増えキャリア形成に役立つ


多くの企業では英語で文章を書くことが得意な人材を求めています。なかにはそのような社員を優遇して要職につけたり昇級させたりする企業まで存在します。

英語のライティングは、日系はもとより外資系企業、そして金融からメーカーまでさまざまな分野や産業で求められているコアスキルです。

もし、あなたが将来何をしたらよいかわからない学生さんならば、専攻科目以外に英語のライティングスキルをマスターしておくことをおすすめします。

仕事の選択肢が増えるため、絶対に損することはありません。


一方で、すでに社会に出て活躍している方でも、英語のライティングスキルがあれば、転職が容易になり昇進に有利に働きます。

高い英語のライティングスキルを保有していたという理由で、派遣社員から正社員になれた人、異業種への転職ができた人、競争の激しい外資系金融機関でプロモーションを受けて役員になり高収入を得られるようになった人など、枚挙にいとまがありません。


英語のライティングスキルはどこの職場でも求められる大切なスキルです。キャリア形成に役立つこと間違いありませんので、マスターしておきましょう。



2. 思考力が鍛えられる

ライティングスキルは、分析力や問題解決力を高めるのに役立ちます。

定期的に文章を書くことで、想像すること・考えをまとめること・伝えることのすベてが速くできるようになり、能力が強化されます。

これらの能力は実社会でも職場でも求められる実用性の高いスキルですので、強化しておくとよいでしょう。

英語での思考力が高い人材は日本では希少ですから、多くの職場が欲しがります。

英語で考える力を持つ人材になるためにも、ライティングスキルを習得することをおすすめします。



3. アウトプットする機会が増える

英語のライティングスキルが身につくと、日本語以外に英語で文章を書く機会が公私ともに増えます。

職場で英語の書類を作成したりメールを書いたりするのに役立ちますし、プライベートでブログを書くときにも重宝します。

国際化が進む中、日本人が書く英語のブログも増えてきましたが、自分の考えや活動を世界中の人に発信し、知ってもらえることは自己ブランディングの視点から、本当に素晴らしいことと言えます。

特にミュージシャンやアーティスト、デザイナーなどのクリエイティブな活動をしている方は、英語のライティングスキルを身につけてブログで情報を発信することをおすすめします。

思わぬ相手から声がかかることがありますので。

また、同じ理由で、海外との新規取引先を獲得したい企業も、英語でブログを使って情報発信するとよいでしょう。

4. 英単語や語彙力を増やすきっかけになる

英語の文章は、日本語の文章と同じように、読みやすくて理解しやすい、そして簡潔に書かれたものが評価されます。

例えば、米国の作家、アーネスト・ヘミングウェイが書く文章は、平易で簡潔に書かれているものが多いので参考になります。

ヘミングウェイの小説はとてもシンプルなので、高校生くらいの英語力があれば理解できるでしょう。

でも実際には、彼のように使用する単語を厳選してメッセージ性の高い文章に仕上げるには語彙力が必要です。

英語のライティングスキルがそれほど高くない人の文章は、語彙力が弱いため、言葉足らずで読者を混乱させ、逆に説明が冗長で読みづらくなりがちです。

英単語知識や語彙力を強化することでライティングスキルの更なる向上を目指しましょう。



5. 資格試験対策になる

TOEIC®︎をはじめTOEFL®︎・英検®・国連英検・IELTS ™ ・ケンブリッジ英語検定などの試験や、SAT・ACT・GMATなどのアメリカの大学に入学するために英語力を計る試験など、さまざまな資格試験があります。

これらの試験の中で、必ず短いエッセイを英文で書かされます。

ライティングスキルが低いと資格試験で高得点を取ることは不可能です。

残念ながら、ライティングスキルを劇的に短時間で向上することは無理と言ってもよいくらい難しいです。

将来的に取らなければいけない資格を入手するためにも、早いタイミングから地道にライティングの勉強を続けることが得策です。



6. 生産性があがり集中力が身につく

考えを整理すると生産性が高まります。

書くことで脳の神経細胞が活性化され、仕事を早くこなせるようになります。また、目標を書き留めれば、それを常に目にすることで潜在意識に目標を達成することを意識づけられることから、目標を達成する可能性が高まり、行動スピードも早まります。

また、集中力に悪影響を及ぼすと言われる携帯電話やテレビとは逆で、ライティングは思考をクリアにし整理する習慣が身につき、集中力があがります。その結果、判断力が身につきます。

特に慣れない英語で作業を行うと、日本語で同じことを行うよりも判断に時間がかかり、作業も遅れがちになってしまいます。

英語で作業をするときに、迅速に処理ができるようになるためにも、英語のライティングスキル習得はとても大切です。

英語のライティングを効率的に学習するために押さえておきたい7つのポイント

英語のライティングはやみくもに勉強してもなかなか上達しません。そこで、この章では、英語のライティングを効率的に学習するために知っておきたいポイント7点をご紹介します。

  1. 文法とスペリングの基本ルールを確認する

  2. 参考になる文章を読む

  3. 英文チェックの機会を設ける

  4. フィードバックをもらう

  5. 最初に記事の構成を書く

  6. 英語で書く習慣を身につける

  7. よくある修正パターンどおりに記事を見直す

これまで長時間勉強しても上達しなかった人、これから頑張って勉強する人のどちらにも参考になると思いますのでぜひ最後までお読みください。



1. 文法とスペリングの基本ルールを確認する

読みやすい文章は、文法とスペリングの基本ルールに忠実に書かれています。

逆に、読みにくい文章は、これらのルールに反して書かれている場合がほとんどです。

文法やつづりで迷ったときは必ず基本ルールを確認するようにしましょう。

そして、慣れてきたら、コロン・セミコロン・エミダッシュなどのあまり一般的ではない句読点を使った複雑な文章構成や難解な英単語を用いた文章を書くようにすればかなり上達します。

まずはルールに沿って正確に書けるようになることが大切です。



2. 参考になる文章を読む

例えば、議事録を書きたいならば、先輩秘書が作成した議事録を読む。メールを書くならば、同じように上司が書いたものを読む……といった形で、参考になる文章を読んで、その構造を学習しましょう。

またそれ以外にも、読書の習慣を身につけることもおすすめです。英字新聞に書かれていることや小説に書かれている文章が、語彙力や文法力を強化し、執筆力を高めてくれるはずです。



3. 英文チェックの機会を設ける 

ライティングを終えたらすぐに提出したくなると思いますが、書いたものをもう一度見直して、誤りを発見し修正するようにしましょう。

英文のチェックをうまくするコツは時間をかけて原稿を完成させることです。

一度書き上げた原稿はいったん放置し、1日以上後に確認すると、新鮮で客観的な目で見直すことが可能です。

最初は、誤字脱字、矛盾、文法の間違いを見つけるために原稿全体に目を通し、次に文章の構成や段落、章のつなぎめで問題があれば修正するとよいでしょう。

また、不必要に長い言葉は、ポイントを不明瞭にし読者を混乱させるため、冗長なフレーズや繰り返しの多いフレーズは修正したり削除したりしましょう。

そして、声に出して読むと不自然な言い回しや、文章がうまく流れない箇所を見つけることが容易ですのでおすすめします。



4. フィードバックをもらう

自分以外の誰かに自分の文章を読んでもらい、改善点を指摘してもらいましょう。

誤字脱字・矛盾・文法の間違い以外にも、構成・結論・主張の説得力などで忌憚のない意見をもらうことが、今後のライティングに役立ちます。

あなたが学生であれば、学校にライティングを指導してくれる教室があるかもしれませんので、そこに相談してみましょう。

また、費用はかかりますが、ネット上でプルーフリーディング・サービスを提供している会社がありますので、そこに持ち込んで見てもらうのもひとつの手です。

自分では気がつかなかった誤りや改善点をプロから指摘してもらえるので、非常に勉強になります。

5. 最初に記事の構成を書く

慣れないうちは、最初から文章を書いてやみくもに完成を目指すのではなく、書きたい情報を整理し記事の構成を固めてから書くようにしましょう。

この作業で、記事全体で何を伝えたいか、そして各セクションごとに何を伝えたいかが明確になり、記事全体のイメージが掴めます。

さらに、情報が不足しているために確認が必要な箇所や考察が必要な部分も明確になります。

構成は、書くものによって異なります。例えば、エッセイなら、序文、本文、結論が一般的です。

書きたいものに合わせて最適な記事の構成を書くようにしましょう。


6. 英語で書く習慣を身につける

英語の文章力を上達させる方法のひとつは、書く練習を継続することです。以下の方法で、書く習慣を定着させることが可能です。

  • ブログを始める

  • 英語で日記(交換日記含む)を書く

  • ライティングワークショップに参加する

  • 外国人の知人に手紙を書く

  • 英語の新聞や出版物に意見文を書く

あなたにとって、最もやりやすい形で英語の文章を書く習慣を身につけるようにしましょう。



記事であっても、推敲することでよりダイナミックで興味深い記事に改善できることがあります。

例えば、以下の視点で文章を修正すれば、よりシャープでスマートな記事に仕上がります。

  • 強い動詞を選ぶ(例:「do」の代わりに「create」「execute」「make」「operate」「perform」など)

  • 受動態を避ける

  • 文の長さに変化を取り入れる(同じ長さばかり続けるのではなく、短文や長文を織り交ぜる)

  • 不要な単語をカットする

  • 陳腐な表現から独創的な表現に変える


英語でライティングスキルを上達するには、これらのような典型的な修正パターンにスポットをあてて見直すのが近道だったりします。 ぜひ試してみてください。



英語のライティング力を上達させる効果的な勉強法4選トリリンガル・マルチリンガルに育てる方法

英語のライティング力を高める効果的な勉強方法4つを集めてみました。ぜひ参考にしてください。

  1. 英会話教室で英語講師から英作文を学ぶ

  2. 英文を書き写す

  3. さまざまな英文を読む

  4. 英語で日記を書く



1. 英会話教室で英語講師から英作文を学ぶ

ベルリッツのような英会話教室では、英作文の書き方を丁寧に教えてくれる講師もいます。

英会話とだけでなく英語のライティング指導をしてくれる先生がいないか、最寄りの英会話スクールに確認してみましょう。

ライティングの指導力の高い先生に巡りあえるかもしれません。



2. 英文を書き写す

英文を写経のように何度も書き写すとライティングスキルが上達します。ただし、写せば何でもよいわけではありません。

できる限り文章力の高い人が書いた英文を選び、書き写すようにしましょう。

学生ならば専攻分野の教材から、社会人の方ならば専門書から見本となる文章を見つけ出して書き写すことをおすすめします。

ただし、英文を書き写すときは、文章の構造、文法、使われている単語、言い回しなどがどのようになっているかに注意を払うことが必要です。

何も考えずに思考停止の状態で英文を書き写してもライティングが上達することはありませんので注意しましょう。



3.さまざまな英文を読む

英文で書かれた雑誌やブログを購読するのもよいですし、専門誌や学術誌をサブスクするのもよいでしょう。

雑誌やブログはカジュアルな英文を書くのに参考になりますし、専門誌や学術誌は英語で書類を書く際に役立つライティング知識を習得するのに役立つことでしょう。



4. 英語で日記を書く

英語で日記を書くと、語彙力が高まり、文法が身につき、英語の表現力があがります。そして、 英語で考えを整理する能力が身につき、外国人が求める発想ができるようになっていきます。

さらに、英語で日記を書くようになれば、英語を書く習慣が身につくため、書くことが苦でなくなるという、英語のライティングに立ちはだかる最も高いハードルを簡単に超えられるようになります。

辛ければ最初は数行だけの日記でもよいので、英語の文章を書くことを習慣化していきましょう。

英語ライティングの7つの基本ルール

英語で上手に文章を書くには、以下の7つの基本ルールに気を配りましょう。

  1. シンプルに伝える

  2. ジャーゴン(専門用語)やスラングを使わない

  3. 声に出して読む

  4. 印象づけよりもわかりやすく書くことを心がける

  5. 能動態で書く

  6. ターゲットになる読者に合わせて書く

  7. 肯定的な表現で書く

1. シンプルに伝える 

可能な限り短く書かれた文章の方が読者の理解度が高まります。1つのセンテンスは長くても15ワード程度にとどめましょう。 

そして、文章の構造も可能な限りシンプルになるように組み立てましょう。複雑な構造の文章は混乱を招きます。

例えば、The silver fox jumped over the gate. の方が、The fox, which is silver, jumped over the gate. よりもシンプルで、読者に伝わりやすくなります。



2. ジャーゴン(専門用語)やスラングを使わない

例えば高血圧のことは high blood pressure と一般的に言いますが、ジャーゴンだとhypertensionです。

一部の人にしかわからない言葉は読者の理解度が下がりますので、避けるようにしましょう。



3. 声に出して読む

声に出して作品を読むことで、黙読しているだけでは気づかなかったことに気づくことがあります。また、読みながら自分の作品を客観的に聴いてみると、筋が通っているか?それとも、隙間を埋めるために、ただ単語を並べているだけなのか?が明確になります。

一度文章を書き上げたら、声に出して読むことで最終確認することをおすすめします。



4. 印象づけよりもわかりやすく書くことを心がける

よい文章とは、その中にどれだけ文学的な表現や難解な単語が含まれているかで判断されるものではありません。読み手にどれだけ意図することが正確に伝わったかどうかが判断基準となります。心得ておきましょう。



5. 能動態で書く

受動態で書かれた文章よりも能動体で書かれた文章の方がストレートな表現なので理解がしやすくより評価されます。

× 受動態 The chocolate cake was eaten by Mr. Thomas.

チョコレートケーキはトーマス氏によって食べられた。


○ 能動態 Mr. Thomas ate the chocolate cake.

トーマス氏がチョコレートケーキを食べた。



6. ターゲットとなる読者に合わせて書く

その文章は誰のために書いていますか?

大抵の場合、文章を読ませたいターゲットは決まっています。

性別・年齢層・職業など、できる限り多くの属性で対象読者を特定し、ターゲットに合わせて文章を書くと、より相手に伝わりやすくなります。



7. 肯定的な表現で書く

否定的な表現で書かれた文章は、肯定的な表現で書かれた文章のようには評価されません。もし、その否定的な表現で書かれた文章のメッセージが肯定的なものであったとしてもです。

例. I did not think that the unbelievable would not occur. (まさか、信じられないようなことが起こらないとは思いませんでした)よりも I thought the unbelievable would happen. (信じられないようなことが起こると思った)の方がストレートな表現で明確です。

[種類別] 英語ライティングの 書き方とコツ

英語のライティングと一口に言っても、さまざまな種類があります。

ここでは代表的な5つの英語ライティング(作文、エッセイ、レポート、ビジネスメール、議事録)の書き方について解説します。



作文

英文の構成には、例外はあるものの、以下のように基本的なテンプレート(型)があります。

  • Introduction(導入・問題提起)

  • Body(議論)

  • Conclusion(結論)

このテンプレートはさまざまなスタイルの作文(エッセイ、ビジネスメール、プレゼンテーションなど)にも活用できます。

英語では、冒頭で問題提起となる主張をして、読み手の注意を引くことが必要で、本題となる議論に入り、最後に要約および結論でまとめるという流れが一般的です。

この3つのステップの基本構成を意識するだけで、明瞭で意図が伝わりやすい英文となります。

また、英語で作文をするときは以下の順序で書くとよいでしょう。

  1. ブレインストーミングを行い、テーマ、構成(必要に応じてソース)を明確にする

  2. アウトラインを作成し作文の基本的な流れを明確にする

  3. 1と2で集めた情報をもとに作文を書く

  4. 校正作業で文法的な間違いや違和感のある文章・段落、スペルが気になる箇所を確認する

  5. プルーフリーディングで修正箇所をすべて直し完璧な状態に仕上げる

詳しくはリンク先の英作文の書き方をご覧ください。



エッセイ

エッセイとは、「自由な形式で意見・感想などを述べた散文、 随筆、 随想」です。

一般的には、1〜5ページで書かれています。

序文と結論の2つのパラグラフと3つのボディ用のパラグラフで構成されるものが多いですが、ボディ用のパラグラフの数に制限はありません。

大抵の場合、

  1. 序文(目の前の問題に対する自分の立場を明確にするパラグラフ)

  2. ボディ(通常3つのパラグラフで自分の主張をサポートする)

  3. 結論(結論のパラグラフは、“In Conclusion,“In the end,” から始めるとよいです。ボディ部分に書いたことを整理した後に簡潔な箇条書きを作る要領で書き、自分が本当に言いたかった主張を補足する形で最後の文章をしめるのが一般的です)

の構成で書かれているものが多いです。

英語でエッセイを書くときは、以下7つの順序どおりに書くようにしましょう。

  1. エッセイを書く目的を明確にする

  2. 計画を建てる/ブレインストーミングを行いアイデアを整理する

  3. リサーチし出典を確認し引用する(盗用はダメ)

  4. 下書きをする

  5. 強調したい点が明確になっているか確認する

  6. 校正する(内容に間違いがないか、流れるように書かれているかの確認と、必要な文章の漏れ、要らない文章の削除を行う)

  7. プルーフリードする(文法上の誤り、スペルミスがあれば修正し、6の校正の時に気がつかなかった文章の修正も行う)

詳しくはリンク先の英語のエッセイの書き方をご覧ください。

レポート(論文) 


レポートは一般的に


  1. タイトル

  2. 序論

  3. 本論

  4. 結論


の4つで構成されます。


1.タイトル

レポートのタイトルは、このレポートが何について書かれているのか? 何を主張しているのか? を読者に伝えます。

これにより、読者はそのレポートに何を期待するのか、また、自分自身の研究を行うために読むのであれば、それが自分の研究分野に関連しているかどうかを知ることができます。

理想的には、レポートのタイトルは読者の注意を引き、好奇心を刺激し、あなたのレポートを読むように促すようになっていることが大事です。

タイトルでは冠詞(a / an / the)、前置詞(in / from / on 等)、接続詞(and / but / so 等)を除いた単語はすべて大文字で書き始めるようにしましょう。


タイトルの例)

The Effect of Income Taxes in Japan: Evidence and Implications for Permanent Taxpayers 


2.序論

序論で大切なことは、読者にこのレポートの目的を伝え、関連づけることです。目的は大きく分けて3つです。


  • このレポートに興味を持ってもらう

  • 読者に論文の内容に関する一般的な知識を与える

  • 本論を読んでもらえるようにつなげる


この3つの目標を達成できるように序論を書き上げましょう。


3.本論

本論では、見出しや小見出しに分けながら、主張や仮説が正しいものであることを立証するために、客観的なデータや証拠を学者の論文や書籍などから引用し説明することが大事です。

序論と結論がそれぞれ数段落であるのに対し、本文は何ページにも及ぶことがあります。


4.結論

ここでは、レポート内のすべての情報をまとめ、決定的な解釈や判断を下すことを目的にします。 著者が自身の個人的な意見や推論を書いても問題ありません。

ただし、ここでは新しい情報を加えないようにしてください。

詳しい英語のレポートの書き方はこちらをご参照ください。



ビジネスメール

ライターのあなたは、すべてのビジネスメールが受信者の作業を中断するものと認識しておくことが大切です。

そして、人は1日に何百通ものメールを受信することが珍しくありませんので、あなたが送ったメールを読んでもらうには、読者の注意を引き、さらに興味を持ってもらえるように書かなければならないことも理解しておくことが大事です。

さらに、目的を素早く明確に伝えられるように書かなければならないことも覚えておきましょう。

そんなビジネスメールは、一般的に、以下5つの項目で構成されます。


  1. 件名 (Subject Line)

  2. あいさつ (Formal greeting)

  3. 本文 (Body copy)

  4. 締めの言葉 (Closing phrase)

  5. 署名 (Signature)



1. 件名 (Subject Line)

件名の印象は、読者がメールを開くか否かの判断に大きく影響を与えます。件名は、シンプルで具体的、かつキャッチーなものにしましょう

また、件名の中に、メッセージの内容を簡潔に要約するキーワードを使うとよいでしょう。


例. How can you grow your YouTube channel?


例えば、YouTubeのチャンネルビューアーの数を増やしたい人に対して、そのためのコンサルティングサービスを紹介したい場合、「どうすればユーチューブチャンネルの視聴者を増やすことができるか?」と質問すれば、興味を引くことができます。

受け取り手が気になっていることや思わずメールを開いて見たくなるようなキーワードを件名に織り込むことが得策です。


2. あいさつ (Formal greeting)

メールの冒頭を飾る挨拶文にはさまざまなバリエーションがありますが、最も一般的なものは次のとおりです。

  • Dear First name Last name

  • Dear Mr./Ms.ラストネーム

  • Dear Mr./Ms. First name Last name

  • Dear Dr. Last name

  • To whom it may concern

宛先が不明な場合("to whom it may concern "の場合)を除き、常に連絡先の名前を書くことが大切です。必要であれば、電話などで相手の名前を確認しましょう。

3. 本文 (Body copy)

一般的に2つの部分(冒頭と趣旨)で構成されます。

冒頭では、あなたが誰で、どこから来たのか、そして何を求めているのかを説明しましょう。

例. I hope this email finds you well. My name is Jane Doe, and I'm contacting you from XXX with information on some new products I think you may be interested in.

「お元気でお過ごしでしょうか?私はXXX社のジェーン・ドーと申します。弊社の新製品にご興味がお有りかと思い、ご連絡差し上げています。」

趣旨では、メールに対して受け手にして欲しい行動を伝えます。

例. I'd welcome your feedback on our new range of products and would like to arrange a call to discuss the next steps. Please respond to this email if you would like to chat, including some dates and times that are convenient to you.

I am looking forward to hearing from you.

私たちの新しい製品グループについてのご意見をお聞かせください。ご興味をお持ちいただいた場合、電話でお話しさせていただきたく思います。ご都合のよい日時をお書き添えの上、このメールにご返信願います。

ご連絡をお待ちしています。

4. 締めの言葉 (Closing phrase)

締めの言葉には、フォーマルなものとセミ・フォーマルなものがあります。

相手との関係性を考えて使い分けましょう。

フォーマルな場合

  • Yours sincerely – 相手の名前を知っているときに使います。

  • Yours faithfully – 相手の名前を知らないときに使います。

セミ・フォーマルな場合

  • Kind regards

  • Best regards

  • Best

  • Thanks

5. 署名 (Signature)

さまざまな書き方がありますが、一般的には下の構成になっていれば大丈夫です。

名前(フル・ネームで) Name

肩書 Position |会社名 Company Name

電話番号 Phone

会社ホームページアドレス Website



詳しい英語でビジネスメールを書く方法はこちらから。

議事録(Meeting Minute)

議事録は、企業が会議の中で特定の意思決定を行うに至った理由や経緯を証明するための記録で、決定事項に関して生じうるあらゆる疑問に対する回答となる大切な書類です。

また議事録は、会議の公式記録以外に、組織を法的に保護する証拠としての役割も果たします。

オフィシャルな記録として長年保存され、記載する内容も決まっていることから、書式も定型のものが存在します。

そして、一般的に秘書に議事録を取る役割が任されます。

記載する項目は以下の7つ。

  1. 会議が開催された日時

  2. 参加者全員の名前

  3. 会議の目的

  4. 議案および審議事項

  5. 主な決定事項とアクションアイテム

  6. 次の会議を開催する予定日と場所

  7. 議事録を補足する資料一覧

以下はフォーマルな議事録の書式サンプルです。

会議が開催された日時 - Call to order

Facilitated by the ‘Chair of the Board’

会議の進行者の名前

  • [Meeting facilitator] called to order the regular meeting of [Organization] at [time] on [date] in [location].

  • この[組織名]の定例会議は[議長名]により[場所]で[日付]の[時]に行われた。

参加者全員の名前- Roll call

秘書が確認した出席者の名前一覧を記載します。

The following persons were present:

  • Jane Doe

  • John Doe

  • XXXX

出席者は以下のとおり:

  • ジェーン・ドー

  • ジョン・ドー

  • XXXX

議事録の承認 - Approval of minutes

前回の会議の時に書かれた議事録の内容を確認し、取締役会が承認することが必要です。

  • [Secretary] read the minutes from the last meeting. The minutes were approved.

  • 秘書が前回の会議議事録を読み、取締役会が承認した。

未決の課題 - Open issues

会議内で解決できなかったこと、または議論する中で新しく生じた論点などを箇条書きにします。

  • XXXXX

  • YYYYY

  • ZZZZZ

  1. 新しい議題 - New business

次回以降の会議で、投票によって採用可否が決定されたり、内容が修正されたり、採用が保留されたり、内容をより深く検討される予定の議題を箇条書きにします。

  • AAAA

  • BBBB

  • CCCC

散会- Adjournment

未決の課題と新しい議題がすべてリストアップされた後に、議長が散会を宣言します。

  • [Meeting facilitator] adjourned the meeting at [time meeting ended].

  • [議長名]は会議を[何時何分]に散会した。

議事録の提出と承認 - Submission and approval of minutes

秘書は役員会長もしくは議長のいずれかに議事録を提出し、承認を得ることが必要です。

  • Minutes submitted by: [Name]

  • Minutes approved by: [Name]

  • [秘書の名前]により議事録が提出された

  • [理事長の名前もしくは議長の名前]により議事録は承認された

こちらのリンク先では英語で記事録を作成する方法を丁寧に解説しています。ご参照ください。

まとめ

独学でできる英語のライティングスキルを高める勉強法5選を中心に、英語のライティングスキルを習得する8つのメリット、英語のライティングを効率的に学習するためにおさえておきたい7つのポイント、英語ライティングの7つの基本ルール、[種類別]英語ライティングの書き方とコツについて解説しました。<

この記事を参考にライティングの勉強を続けていただき、ライティングスキルが飛躍することを祈っております。

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