覚えておくと役立つビジネス用語

ジャーゴンとは

日本語でも、新社会人になると日常では使わないビジネス用語が会社内で飛び交っていますよね。

英語のビジネス用語は、英語ネイティブではない人にとって理解するのは簡単ではありません。

しかし、英語のビジネス用語は仕事をする上で必要不可欠です。

ぜひ仕事を円滑にするためにも英語のビジネス用語を正しく覚えていきましょう。

ジャーゴンとは

ジャーゴン (Jargon) とは、「専門用語」や「業界用語」を意味します。

日本語でも一般の人には聞き慣れない専門用語は調べないと分からないように、英語にも特殊な業界で使われる専門用語があります。

もちろん、ビジネスの世界にも、英語のビジネス用語 (Corporate jargon) が存在します。

ビジネス用語は、的確に意図を伝えたり、効率的に業務を遂行したりするために使われます。

これらの用語は、他の一般的な言葉に言い換えることも可能ですが、よりキャッチーで伝わりやすいため、好んで使う人も多いです。

それでは、現場で使われる英語のビジネス用語はどんなものがあるのか、見ていきましょう。

Best practice

“Best practice” とは、ビジネスにおいて最良の結果が生み出され広く採用されるのに最も優れた手順や方法を意味します。

なお、業界によっては「業界水準」を意味する場合もあります。

(例)

The current best practice of this model is likely to become outdated.

このモデルの現在のベストプラクティスは時代遅れになる可能性があります。

In the loop

“ In the loop” は「(グループのメンバーになって)最新情報を提供する」という意味です。

例えば、“Keep  (someone)  in the loop” という表現をすることで、あるメンバーをメールのCCに入れてプロジェクトや議論に参加してほしいときに使うことができます。

(例)

Please keep me in the loop when discussing the delivery time.

納期について議論する際は、私も参加させてください。

Action points

“Action point” とは、会議で決定事項として確定したものの中から実行に移すべき項目を指します。

議事録の中に “action points” として記載されることもあります。

(例)

As an action point for this month, our team will have the Q4 wrap-up meeting.

今月のアクションポイントとして、私たちのチームは第4四半期の総括会議を行います。  

Call it a day

“Call it a day” は、直訳すると「それを一日と呼ぶ」、つまり「その日の仕事を終える」「仕事を切り上げる」という意味です。

一日の終わりに使える便利な表現で、「もう今日は終わりにしよう」という直接的な言い方ではないため、やんわりした印象を与えます。

(例)

It’s almost 7:00PM! Let’s call it a day and finish the rest tomorrow.

もう7時だ! 今日は終わりにして、残りは明日にしよう。

Boil the ocean

“Boil the ocean” とは、直訳すると「海を沸騰させる」、つまり「実現が到底不可能なことをやろうとする」という意味です。

(例)

We can’t boil the ocean. Let’s stick to the original plans.

無謀なことはできません。元の計画に戻りましょう。

All-hands meeting

“All-hands meeting” は「全社会議」という意味です。

「AHM」と略して使われることもあり、全従業員が参加し、決算報告や会社の方針などを伝える会議です。

略語として使われるビジネス用語

ビジネス用語の略語

英語のビジネスメールでは、堅い内容であっても「FYI」「TBD」というような略語が用いられることが多いです。

正しく理解していれば、メールを書く側も読む側も時間短縮になりますが、初めて見る場合は何を意味しているか分からず戸惑ってしまうかもしれません。

このような略語は実践でしか学べません。ぜひ頻出する略語をマスターしていきましょう。

FYI (For your information)

最も使われる代表的な略語が、「FYI」です。
“For your information” の略で、「ご参考までに」という意味です。
メールのタイトルに入れたり、共有しておくべきメールを転送したりする場合によく使われます。

(例)

FYI : Our internet server will be shut down from 10:00 pm to 2:00 am pacific time due to maintenance.

ご参考までに:メンテナンスのため、インターネットサーバーが夜10時から深夜2時までシャットダウンされます。

TBD (To be determined)

「TBD」は 「将来決定される」「未確定」という意味です。

(例)

Mr. John Smith from the Munich office will visit our office.

His flight information is TBD.

ミュンヘンオフィスのジョン・スミスさんが私たちのオフィスを訪問する予定です。

フライト情報は未確定です。

WFH (Work from home)

「WFH」は 「在宅勤務」を意味します。

(例)

I will WFH on Friday.

金曜日は在宅勤務する予定です。

OOO (Out-of-Office)

「OOO」は「不在」「休暇中」「外出中」などを意味します。

メールだけでなく、共有カレンダーに「OOO」と記載して不在を知らせるときにも使えます。

(例)

I will be OOO in the afternoon next Monday.

来週月曜日は不在となります。

EOW (End of week) / EOM (End of Month)

「EOW」は週の終わり、「EOM」は月の終わりを意味します。

(例)

Could you please issue the Purchase Order by EOW?

発注書を今週の終わりまでに発行していただけませんか?

肩書きとして使う専門用語

肩書きとして使う専門用語

英語で仕事をする上で、必ず知っておきたいのが部署名や役職名といった肩書きです。

取引先にメールや電話で連絡する際など、相手の立場を理解するためにも正しく知っておきましょう。

また、便宜上、役員・上級管理職と一般社員の二層に分けて説明します。

役職

役職」は英語で “Job Titles” と言います。

役職名は組織構造によって表記方法に若干の違いがありますが、ここでは基本的な表現をご紹介します。

  • 会長:Chairman / Chairperson
  • 社長:President 
  • 最高財務責任者:Chief Financial Officer (CFO)
  • 役員:Board member
  • 専務:Senior (executive) managing director 
  • 常務:Managing director
  • 部長:General manager
  • 課長:Manager 

部署

英語で「部署」や「部門」は “Department” や “Division” と表現します。

英語の環境で働く上ではもちろん、求人に応募する際にも部署名を正しく知ることは重要です。

役職同様、部署名も組織によって表記が異なりますが、ここでは一般的な英語表記をご紹介します。

  • 総務部:General affairs department
  • 経理部:Accounting department
  • 人事部:Human resource department (HR)
  • 営業部:Sales department
  • 購買部:Purchasing department
  • 広報部:Public relations department (PR)

担当者

日本語でのビジネスでもよく使われる、「担当者」という表現。

英語ではどのように表現するかご存知でしょうか?

実務をこなす担当者とのやり取りは、日常で非常に多いものです。

便利な「〇〇担当者」を意味する表現を覚えていきましょう。

〈担当者(部署不特定の場合)〉

  • contact personnel

〈営業担当者〉

  • account executive(「AE」と略す場合もあります)

〈経理担当者〉

  • accountant

〈人事担当者〉

  • HR contact

上記に限らず、各部署によってもさまざまな表現方法があります。

さらに詳しく知りたい場合は、「担当者」の記事をご参考にしてください。

よく使う英語のビジネスフレーズ

英語のビジネスフレーズ

最後に、よく使われる便利な英語フレーズをご紹介します。

これらの表現は日常で頻繁に使うため、コミュニケーションを円滑にするためにもぜひ覚えておきましょう。

「確認します」「確認させてください」

ビジネスシーンで頻繫に使う「確認」という言葉は、正確な情報を伝えるために非常に重要です。

信頼関係を築くためにもよりプロフェッショナルな言い回しを身につけましょう。

〈確認します〉

  • Let me confirm.

(確認いたします。)

〈再確認します〉

  • I shall double-check that point, too.

(その点についても再確認するつもりです。)

〈確認させてください〉

  • I’d like to get a better understanding of why that happened.

(どうしてそうなったのか、もう少し詳しくお伺いできますか?)

「~していただけますか?」

業務に関することで、同僚や取引先に依頼をすることは多いですよね。

スムーズに仕事を進めていくためには、相手を思いやった丁寧な言い方が大切です。

角の立たない英語での依頼表現を覚えていきましょう。

〈~を送っていただけますか?〉

  • Could you send me the documents (by the end of the day) ?

(今日中に)資料を送っていただけますか?

〈~してもよろしいですか?〉

  • Could I make a suggestion?

提案してもよろしいですか?

「お時間をいただけませんか?」

ビジネスパーソンにとって、会議の予定や仕事の期限といった日程調整は日頃多く行われていると思います。

日程調整は簡単なように思えますが、一歩間違えると大きな損失につながりかねません。

確実に調整できるように、英語のフレーズを覚えてミスを防ぎましょう。

〈お時間をいただけませんか?〉

  • Could we arrange a meeting for (next week) ?

(来週)お時間をいただけませんか?

〈~までの提出でよろしいでしょうか?〉

  • Would it be possible to submit it to you by (1 pm next Tuesday) ?

来週火曜日の午後1時までの提出でよろしいでしょうか?

「〜の約束をしております」

取引先での会議出席や、採用面接での企業訪問など、企業の受付でアポイントがあることを伝えることも多いですよね。

受付でスムーズに取り次いでもらうためのフレーズをご紹介します。

〈~の約束をしております。〉

  • Hello, I’m here for an appointment (with your senior marketing manager Mr. Gruber at 3 o’clock) .

こんにちは。3時にシニア・マーケティング・マネージャーのグルーバー氏と面会の約束をしております。

〈~と申します。〇〇社から来ました。〉

  • My name is Eri Suzuki. I’m from ABC Company in Japan.

私の名前は鈴木絵里です。日本のABCカンパニーから来ました。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、英語でのビジネス用語を例文とともにご紹介しました。

「聞いたことはあるけど、意味はよく分からない」「英語での表現は意外と知らなかった」というビジネス用語もあったのではないでしょうか?

ぜひ、毎日の実務ですぐに取り入れ、実践で役立ててみてください。

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